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【映画レビュー】ギミー・ヘブン – 共感覚が織りなす孤独と闇

映画『ギミー・ヘブン』を観た。サスペンス映画なんだけど、テーマが「共感覚」ということで興味津々だった。共感覚とは、音を聞くと色が見えたり、数字が風景として見えたりする特殊な知覚のこと。実在するものとは知らず、映画の中の話かと思っていたら、実際にそういう感覚を持つ人がいるらしい。たとえば、爆笑問題の田中裕二も共感覚者らしい。

あらすじ

物語は、江口洋介演じるカメラマンと、宮崎あおい演じる共感覚を持つ少女の交流を軸に展開する。彼女は、音が色として見える特殊な知覚を持ち、その能力が殺人事件のカギを握ることになる。二人は事件の真相を追ううちに、孤独や心の闇と向き合うことになるが…。

日本映画独特の暗さ

この映画、全体的にダークで静かな雰囲気が漂っている。こういう独特の「暗さ」って日本映画ならではのものだと思う。派手なアクションや過剰な演出はなく、淡々と進むストーリーの中で、じわじわと不気味さが増していく。この雰囲気が好きな人にはたまらないかもしれない。

共感覚者の孤独

共感覚を持つ人は、周囲と違う感覚を持つがゆえに理解されにくい。映画の中でも、宮崎あおい演じるヒロインが「自分の見ている世界を誰にも説明できない」と苦しむシーンがある。特殊な能力を持っているからといって、それが必ずしも幸せにつながるわけではない。むしろ、普通の人と感覚が違うことで孤立してしまうこともある。

でも、これは共感覚に限った話ではなく、誰しもが持つ「他人に理解されない部分」について考えさせられる。例えば、自分が感じていることを誰にも共感してもらえないとき、人は孤独を感じる。それが特別な能力であれ、日常の些細なことであれ、「わかってもらえない」ことの辛さは共通しているんじゃないかな。

くだらないけど気になったこと

ふと思ったんだけど、共感覚者がエッチな映像を見たらどう感じるんだろう? 例えば、アダルトビデオを見たときに、普通の人と違う感覚で何かを感じるのかな? 色と匂いが混ざって、なんかものすごくカオスな感覚になるとか…(笑)。

ラストに感じた違和感

物語のラストは、ある意味できれいにまとまっていた。でも、「こういう終わり方しかなかったのかな?」とも思った。やっと巡り合えたのに、取り返しのつかないことが起こってしまう…。それも含めて「現実」なのかもしれないけど、観終わったあと、何とも言えないやるせなさが残る。

まとめ

『ギミー・ヘブン』は、ただのサスペンス映画ではなく、人間の孤独や理解されないことの切なさを描いた作品だった。映画の暗い雰囲気やテーマが好きな人にはオススメ。逆に、明るくスカッとする映画を求めている人には向かないかも。

共感覚って面白いけど、実際に持っていたらどんな気持ちになるんだろう? みなさんはどう思いますか? コメントで教えてくれると嬉しいです!

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