長女の大学の入学式に行ってきました。
卒業式からそれほど時間は経っていないはずなのに、制服からスーツに変わるだけで、ずいぶん大人に見えるものですね。
親としては、うれしい。
もちろん、うれしい。
でも同時に、少しだけ置いていかれたような気持ちにもなりました。
桜は満開。
天気も晴れ。
入学式としては、文句のつけようがない日です。
ただし、人は多い。
新入生、保護者、観光客、スーツ、スーツ、またスーツ。
人混みが得意ではない小市民としては、会場に着く前から少し体力を削られました(笑)
それでも、長女がきちんとした格好で歩いている姿を見ると、やっぱり思うんですよね。
ここまで来たんだなあ、と。
晴れ舞台は、親にとっても少し緊張する
入学式の主役は、もちろん本人です。
でも、親も地味に緊張します。
会場まで迷わないか。
受付はどこか。
写真を撮るタイミングはあるのか。
家族で浮いていないか。
こういう細かいことが、頭の中でぐるぐる回ります。
本人は本人で、新しい環境に向かっている。
親は親で、「ちゃんと見送れているだろうか」と落ち着かない。
子どもの節目って、実は親の節目でもあるんですよね。
長女は、もう高校生ではありません。
大学生です。
法律上の年齢や制度の話だけではなく、空気が変わる。
これからは、親が全部を把握するわけにはいかない。
授業のことも、友人関係も、サークルも、将来のことも、本人が自分で選んでいく領域が増えていく。
頭では分かっています。
でも、心が追いつくのは少し遅い。

次女との外待機で、父の時間感覚がずれる
入学式の会場には妻が付き添い、こちらは次女と外で待つことになりました。
人混みの中でただ待つのは疲れます。
でも、次女と少しゆっくり話す時間にもなりました。
こういう何でもない待ち時間って、意外と貴重なんですよね。
家にいると、それぞれスマホを見たり、用事をしたり、会話が細切れになります。
でも外で待っていると、妙に話すしかない。
そこで次女から、ちょっと大人びた話が出てきました。
父としては、聞けてうれしいような、聞く準備ができていなかったような。
娘たちは、親が思っているよりずっと早く、自分の世界を広げています。
こちらの中では、まだ小さかったころの姿が残っている。
でも、本人たちはもう次の季節にいる。
この時間差が、親の寂しさの正体なのかもしれません。
「まだ子どもでいてほしい」と思う自分と、「ちゃんと成長してほしい」と思う自分が、同じ場所でぶつかる。
うん、面倒です。
でも、たぶん親ってそういうものなんでしょう。

桜がきれいすぎると、感情がごまかせない
会場の近くは、桜が本当にきれいでした。
人が多くて、正直かなり疲れたのですが、それでも桜だけはちゃんと目に入ってくる。
桜って不思議です。
こちらの都合に関係なく、咲く時期が来たら咲く。
人が多かろうが、写真を撮られようが、ただそこに咲いている。
子どもの成長も、少し似ているのかもしれません。
親が心の準備をしていようがいまいが、時期が来れば次の場所へ進んでいく。
こちらが「もう少し待って」と思っても、季節は止まらない。
それが自然なことだと分かっているのに、少し寂しい。
でも、桜を見ていると、その寂しさまで含めて悪くない気がしてきます。
満開の桜は、ずっと続くわけではありません。
だから写真を撮りたくなるし、少し立ち止まりたくなる。
子どもの節目も同じで、ずっとその瞬間にいられるわけではない。
だから、ちゃんと見ておきたいんですよね。
親離れより、親の子離れのほうが難しい
よく「子どもの親離れ」と言います。
でも、実際には親の子離れのほうが難しいのではないかと思います。
子どもは、新しい環境、新しい友人、新しい予定で、自然に前へ進んでいきます。
一方の親は、家の中に残る思い出と一緒に、少しずつ現実を受け入れていく。
ランドセル。
制服。
受験。
卒業式。
入学式。
こういう節目が積み重なるたびに、親の役割は少しずつ変わります。
手を引く役から、背中を見る役へ。
先回りする役から、必要なときだけ支える役へ。
これがなかなか難しい。
つい口を出したくなる。
つい心配したくなる。
でも、全部を管理することは、もうできない。
できないというより、しないほうがいい。
分かってはいるんですけどね。
心配性の小市民には、これがなかなかの修行です(笑)
まとめ:父の心の準備は、たぶん少し遅れて進む
長女の大学入学式は、いい日でした。
晴れていて、桜が咲いていて、家族で節目を見届けられた。
それだけで十分ありがたいことです。
でも、親の心はそんなにきれいに整理されません。
誇らしい。
寂しい。
心配。
うれしい。
少し疲れた。
人混みはやっぱり苦手。
全部あります(笑)
ただ、それでいいのだと思います。
子どもが一歩進むたびに、親も少し遅れて一歩進む。
子どもが新しい場所に慣れていくように、親も新しい距離感に慣れていく。
長女へ。
大学入学、おめでとう。
これからは、自分で選ぶ場面がもっと増えていくと思う。
失敗もあるだろうし、思った通りにいかない日もあると思う。
でも、まずは元気に、自分の足で進んでほしい。
父は、少し後ろから見ています。
たぶん心配しながら。
でも、なるべく口を出しすぎないようにしながら。
……できるかな。
そこは、こちらも練習ですね(笑)



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