いやー、これ観る前は知らなかったんだけどさ、原作はビートたけしの恋愛小説なんだってね(^^;
あのたけしさんが!? ってちょっとびっくり。
で、観てみたらね、序盤はすっごい静かで、まったりとした恋愛物語なんだけど、俺の想像とは全然違う方向に話が進んでいって……
…最終的に俺の心に“もやもや”が残るっていう、なんとも不思議な映画でした(笑)
携帯がないからこその“会う”という尊さ
ヒロイン・みゆきは、携帯電話を持たない女性。
で、主人公と「毎週木曜に、同じ喫茶店で会いましょう」っていう、なんともアナログな約束を交わすわけ。
これさ、今の時代なら「LINEするね〜」で終わっちゃう話なんだけど、あえてそれをしないってのが逆に新鮮。
ふと自分の昔を思い出したよ。
まだ家に黒電話があって、好きな子に電話したら、お母さんが出るのはまだマシ。
お父さんが出るとさ…
「……誰だ!?」って、電話越しに聞こえる低音ボイス……
こっちは心臓バクバクなんよ!!(笑)
今の若い人には分からんかもだけど、この「会うって、こんなに特別だったっけ?」って感覚、なんかじんわり沁みたね。

来ない木曜日。そして、訪れた“静かな裏切り”
でね、毎週木曜日に同じ喫茶店で会ってたふたりだけど、ある日、みゆきが来なくなる。
「忙しいって言ってたし、来週かな」
「いや、なんか事情があるんだろう」
「まさか…俺、なにかした?」
……って、だんだん不安が膨らんでいくあの感じ、すごくリアルだった。
会うことを信じてる。でも連絡手段がない。
信じるしかない。けど、不安が勝っていく……。
その流れが、なんか昔の片想いとか思い出して、胸が苦しくなったわ(´;ω;`)


まさかの展開…え、それって、バットエンド!?
で、まさかの事実が判明するんだけどさ、これがもう……
俺の想像を完全に超えてきた。
しかも、かなり切ない方向に。
いやいやいや、「それはないでしょ…」っていうよりも、
「うわ…マジか…」って固まっちゃうやつ。
しかもそこからがまた、すぐには終わらない。
終わったと思っても、“余韻パート”がやってくる。
うーん、キョウは基本的にバットエンド嫌いなんですよ(´・ω・`)
泣くならスッキリ泣かせてほしいタイプ。
でもね、この映画はバットエンドっぽいけど、純愛として成立してるのがなんともズルい。


純粋な恋愛。なのに、もやもや(笑)
全体としては、すごく純粋な恋愛物語なんだよね。
でも、こちとらひねくれた中年男子だから、
「いやいや、それ現実だったら無理でしょ!」とか
「それ、ちょっと不自然じゃない?」とか
余計なことを考えちゃうわけですよ(^^;)
でも、それを吹き飛ばすような台詞もあった。
みゆきさんのお姉さんの一言。
これがズシンと来た。これはぜひ観てほしい。ネタバレしないように言うけど、
「そういうことか…」って、胸の奥がキュッとなるやつ。


まとめ:アナログの中にあった、静かな衝撃
- 恋愛って、こんなに“待つこと”だったっけ?としみじみ
- 会えないことの不安、信じる気持ちが胸を刺す
- まさかの展開に、リアルに「マジかよ…」と声が出た
- 現実的じゃない? いや、だからこそ“物語”なんだよ
- ひねくれた俺でも泣きそうになった(笑)
スマホに頼らない恋愛が、逆にこんなにも尊く、脆く、そして切ないなんてね。
“純愛”って、こういうのを言うのかもしれない。
良い映画だったよ。でも、もうちょっとメンタル整えてから観ればよかったかも…(ToT)
さて次は、もうちょっと笑えるやつ観ようっと(笑)
じゃ、また別の小市民的映画でお会いしましょう!(^^)



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