昔、実家から持って帰ったDVDの山の中に、ふと発見した『嫌われ松子の一生』。
あ、これ…昔観たやつだよなぁ。何年ぶりだろう?
なんとなく手に取って、夜中に再生ボタン押しちゃった。
…そして、後悔した。
涙、止まらん!!!(´;ω;`)
観終わったとき、俺のティッシュの消費量ハンパなかった。
この映画、ただの悲劇でもコメディでもない、“感情ジェットコースター”だったわ。
松子という女の、どうしようもなく愛おしい人生
この映画ね、最初はすごくポップ。音楽も映像も派手で、まるでミュージカル。
「え? コメディ?楽しいやつ?」って思うじゃん。
でも、それは罠でした。
松子という一人の女性の人生を描いてるんだけど、
その人生が、まぁ、ド不幸の連続!!!
ちょっと幸せになると、そのあとに必ず“不幸の倍返し”が来る。
彼女の口癖は「ただ幸せになりたい」。
でも、その気持ちが空回りして、変な男に引っかかって、仕事も家族も失って、どんどん落ちていく…。
でもね、不思議と嫌いになれないのよ、松子のこと。
むしろ、「なんでそんなに頑張っちゃうの!?」「もう、逃げてええんやで…」って
何度も画面に向かって声かけそうになったわ。

ポップで明るいのに、泣ける理由
この映画、映像や演出がめっちゃカラフルで明るいのに、
なんでこんなに泣けるんだろう…って思ったら、そのギャップなのよ。
明るい音楽の裏にある、誰にも愛されない孤独。
笑顔の奥に隠された、人間関係の崩壊。
コメディタッチだからこそ、逆に悲しさが際立つ。
そして観てるこっちの心のガードが緩んだところに、ドカーンと感情爆弾が来る。
これ、ほんとずるいわ…。もうボロ泣きだよ(´;ω;`)

中谷美紀さん…あなた誰!?(驚)
松子を演じるのは中谷美紀さん。
え、こんな役やっちゃうの!?ってくらい体当たりの演技。
可愛いところも、汚れていくところも、怒りも悲しみも、全部リアル。
正直、最初に観たとき「これ本当に中谷美紀!?」って思ったくらい。
そして、キャストも豪華。
瑛太、伊勢谷友介、香川照之、柄本明、柴咲コウ、谷原章介…などなど。
有名人がめちゃくちゃたくさん出てるのに、なぜかそれを前面に出さず、
あくまで“松子の物語”として成立してるのがすごい。


あのラストシーンが、もう…(´;ω;`)
ネタバレになるから詳しくは言えないけど、
最後の階段を登るシーン…あれ、やばすぎた。
松子が笑顔で歌いながら、ゆっくり階段を上っていく。
その先で待っていたのは、絶縁したお父さんの笑顔と、妹の「おかえり」。
もうね、俺、爆発的に泣いた。
部屋のティッシュ、空になりました(;;)
松子が本当に欲しかったのって、ただ「帰る場所」と「誰かの愛」だったんだよな…って、
そこに気づかされた瞬間、涙腺ぶっ壊れました。

「もし何かが違ってたら…」って思わせる映画
この映画を観終わって思ったのが、
「ほんの少し、違っていたら」ってこと。
もうちょっとだけ運が良かったら…
もうちょっとだけ、周りが優しかったら…
もうちょっとだけ、自分を責めなかったら…
もしかしたら松子は、普通の幸せを掴めたのかもしれない。
そう思うと、自分の人生も含めて、いろいろ考えちゃうんだよね。
「自分は大丈夫かな?」「人を追い詰めてないかな?」
「ちゃんと、誰かの声を聴いてあげられてるかな?」って。

まとめ:観るのが辛い…でも、一度は観てほしい
- 不幸の連鎖だけど、どこか愛おしい松子
- ミュージカル風の演出が逆に涙を誘う
- 中谷美紀さんの演技に脱帽!
- ちょっとした選択で変わる人生ってあるよね
- 観るとメンタルやられるけど、観てよかったと思える映画
正直、「良い映画だった!」とは簡単に言えない。
でも、「観てよかった」とは心から言える。
そしてできれば、観たあと誰かと語り合いたい。
あなたは松子の人生をどう感じた?
この映画、どこが一番心に残った?
そんな風に、感情を共有したくなる映画でした。
ではでは、また別の小市民的映画レビューでお会いしましょう!(^^)



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