DVD棚の奥から発掘されました。謎の1枚。
『俺はまだ本気出してないだけ』。
……買った覚え、ないんだけどね(^^;
多分、中古でジャケ買いしたのかな?タイトルに惹かれたんだろうな…。いや、自分を見てる気がして。
ということで、今回はこの「こじらせ中年男子のリアル(と笑い)」を描いたコメディ映画を、小市民代表キョウが語ってみたいと思います!
シズオ、お前は俺か。
主人公・大黒シズオ(堤真一さん)は、40歳にして突然「俺、漫画家になるわ」と言って会社を辞めちゃったおじさん。
…あの瞬間、「え、それって俺の未来?」って思ったのは、きっと俺だけじゃないはず。
いやいやいや、キョウは一応サラリーマンやってますよ?家族養ってますよ?
でも、「このままでいいのか?」とか「俺、何かしらんけどやれる気がする」とか、シズオ的妄想って誰にでもあると思うんよ。
でも行動には移さない。
なぜなら“リスク”と“現実”がのしかかってくるから!(苦笑)
シズオは、それをぶち破って会社辞めちゃう。
その瞬間、「すげぇ…」と同時に「アホだろ…」と思ったよね。
(正直、どっちも本音(笑))


笑いながらも、心にグサグサ来るやつ
この映画、ジャンル的にはコメディ。確かに笑える!
特にシズオと父親(伝説のイジリ役・伊東四朗さん)のやり取りが、もう……腹筋崩壊レベル≧(´▽`)≦
「何言ってんだお前は!」
「うるせぇなぁ、漫画描いてんだよ!」
「働けよバカタレ!」
この応酬、実家で普通にありそうなリアルさ(笑)
自分も息子に言う日が来るのかなぁ…と思ったら、ちょっとゾッとした(^^;)

娘・鈴子(橋本愛)との関係もリアルすぎた
最初、「誰?この冷めた目した女の子?」って思ったら、まさかの実の娘(笑)
橋本愛さん演じる鈴子、現代の若者代表って感じでめっちゃリアルだった。
口数少ないけど、しっかり観察してて、父親のダメっぷりにもある意味慣れてる。
バイトでの出来事、あれもう……自分の娘だったら絶対ブチ切れるわ(;´Д`)
でも、シズオは意外と冷静。いや、冷静というか、何も考えてなさすぎ?
その“無防備さ”が逆にいいんだけどさ。

生瀬勝久さんの役が渋すぎる
そして、忘れちゃいけないのが生瀬勝久さん演じる親友のエリート・宮田さん。
最初は「なんでこんなダメ親父とつるんでんの?」って思うけど、
実はめちゃくちゃいい人。最後には衝撃の決断までしちゃうし…。
友情って、こういうのだよね。
「バカだなぁ」って思ってても、見捨てられない。
自分も、何人かそんな友人に助けられてきたなぁ……(´・ω・`)

コメディの裏にある、鋭い現実
キャバクラの新人ホクロ親父とか、ちょっと出てきた脇キャラにもしっかり“人生”があるのがこの映画のすごいところ。
見てるうちに、「この映画って俺の周りにもいる人たちの話じゃない?」って気になってくる。
夢を追うこと、夢を諦めること、現実を生きること。
どれが正解かなんて分からないけど、全部正しいんだよな。
この映画はそれを笑いながら、じわじわと胸に刺してくるタイプ。
気づいたらエンドロールの間、無言になってるやつです。


堤真一、やっぱスゴイ
いやほんと、この人すごい俳優だわ。
カッコイイのに、全然カッコよくない役やらせてもめちゃハマる。
『容疑者Xの献身』のときもそうだったけど、地味で報われない男の哀愁を演じさせたら右に出る者はいない。
しかもこの映画じゃ、Tシャツ+ジャージで全編突っ走る(笑)
それでいて、ちゃんと“味”があるのがさすが堤さん。

まとめ:笑ってるけど、心はしっかり揺さぶられる
- 笑いどころ満載。でも「笑いながら泣ける」タイプの映画
- 40歳から夢を追う主人公=こじらせおじさんの鏡(笑)
- 橋本愛さんの娘役がリアル。自分の娘だったら…(震)
- 脇役も全員キャラが立ってて、人生がある
- 結局、「本気」って何?って考えちゃう作品
結論:俺もまだ、本気出してないだけ。
……という言い訳が許されるうちに、なんか始めないとなぁ(;・∀・)
ということで、小市民代表キョウの映画レビューでした!
気になった方は、ぜひDVD探してみてね!(たぶん安く売ってます←)
じゃ、また面白い作品発掘したら報告します!(^^)


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