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【映画レビュー】[弱きを助け、強きを挫く]映画『任侠ヘルパー』感想レビュー

またまた棚の奥から…いや、正確に言うと“封印されていた感情”の方が近いかも?
今回は『任侠ヘルパー』!

……え?これ、買った記憶ないんだけど?
でも確実にうちのDVD棚にあったんだよね。
しかも箱がけっこう年季入ってるから、中古で手に入れたっぽい(笑)

きっと、あの時の俺は思ったんだよ。「草彅剛のあの目にやられた…」って。(たぶん)

ドラマの映画化、どうなん?と思ってたけど…

もともとはフジテレビ系列で放送されていたドラマ『任侠ヘルパー』の映画版。
ドラマのときから観てた人ならわかると思うけど、任侠と介護っていう、いっけん真逆な要素をくっつけた異色の作品。

でも、この映画版、最初の5分でね……「うん、これはアリだわ」って納得しちゃった。

草彅剛演じる彦一がとにかく渋くてカッコイイ!
本業はヤクザ(しかもかなりの武闘派)なんだけど、なぜか老人介護に全力投球。
しかも、ちゃんと泣けるシーンあり、笑えるシーンあり、アクションもあり。

これ、ジャンル的には何なの?ってくらい“全部入り”だけど、なぜか全部成立してるという奇跡の作品。



「義理と人情」って、もう死語なんですか?

この映画を観て改めて思ったこと、それは——

「義理と人情」って、本来の日本人が大切にしてきたものじゃないか?

もちろん、映画に出てくるヤクザのやり方には問題あるし、現実世界で真似しちゃいけない部分もあるけど…

「困ってる人は放っておけない」
「筋は通す」
「家族じゃなくても、守りたい人がいる」

こういう感覚、めちゃくちゃカッコイイじゃん…。
なかなか現実では言えないし、行動にも移せないけど、こうありたいって心のどこかで思ってる自分がいるんだよね。



施設を「みんなの力」で建て直すシーンがアツい!

ボロボロの老人介護施設が、地域の人や元利用者、そして任侠チーム(?)の手によって再生されていく展開……

泣ける!!(T_T)

“帰る場所がある”って、こんなにも尊いんだって再認識させられる。

自分もね、ふと考えることがあるんですよ。
キョウもあと10〜20年後には定年になって、家では煙たがられて、
「あーあ、どっか行きたいな〜」って思ったときに、帰れる場所があるのかな?って。

この映画に出てくるお年寄りたちの「戻ってきた場所」は、ただの建物じゃなくて、人と人とのつながりそのものなんだよね。

……ああ、涙腺が……(´;ω;`)



脇役も熱い!香川照之、やっぱスゴイ

個人的に嬉しかったのが、キョウの大好きな香川照之さんが出てること!

(あの『静かなるドン』を観て以来、勝手に“親戚”のように親しみを持ってる←)

今回も“怖いけど、実はすごく人間臭い役”を演じていて、存在感バリバリ。
やっぱこの人、何やらせても深みが出るよね。

ちなみに黒木メイサさんも出演してて、映画に華を添えてます。
ドラマで見た顔ぶれはあまり出てなかったけど、逆にその分“映画として独立してる感”があって良かったかも。



ドラマでよくない?……でも観てよかった

正直ね、最初は「これ、映画じゃなくてスペシャルドラマでよくない?」って思ってたのよ(^^;)

でも、観終わってから気づいた。

これ、映画だからこそ味わえた“尺”と“余韻”があるんだなって。

特に、終盤のアクションシーンとか、情感こもったセリフ回しはスクリーン映えするし、
なにより彦一のキャラクターを映画サイズでしっかり見届けられるのが嬉しかった。



まとめ:介護×任侠、なのに泣ける。いや、泣く。

  • 草彅剛の“任侠なのに優しい男”の演技が刺さる
  • 施設の再建シーンが感動的すぎてボロ泣き
  • 帰る場所、人とのつながりの大切さを実感
  • 香川照之さん、やっぱり名優!!
  • 「義理と人情」、もう一度見直したくなる映画

というわけで、また一つ、“買った覚えがないけど観てよかった映画”に出会いました(笑)
同じように、「最近ちょっと人とのつながり感じられてないな…」なんて思ってる人がいたら、ぜひ観てみてください。もう観れるか分からないけど・・・(^^;

涙と笑いとちょっぴりの暴力(!?)で、心がリセットされるかもしれませんよ?(^^)

ではでは、また次回の発掘DVDレビューでお会いしましょう〜!

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