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岩槻人形博物館へ行ってきました(前編)――「人形に魂が宿る」って、まんざらでもないかも。

うーん、正直なところ、最初はそんなに期待してなかったんですよ。「人形博物館」って聞いても、どこか“おばあちゃんの家にある古いガラスケース”みたいなイメージしかなくて。いや、偏見ですね、ごめんなさい(^^;)

でも――入った瞬間、空気が変わった。

静かで、澄んでて、でもどこか“見られてる”感じ。あれはたぶん、展示されてる人形たちの視線……というより、存在感。そう、人形って「目」があるじゃないですか。あれがね、ガラス越しにでもちゃんと届いてくるんですよ。「ようこそ」なのか、「何しに来たの?」なのかは不明だけど(笑)。

まず最初の展示室で足を止めたのは、“人形作りの道具コーナー”。これがすごかった。小刀、刷毛、型、金槌、やすり……え、これ、まじで職人技やん。しかも、ただ手作業で彫って塗ってるんじゃない。道具が全部、作業の流れにあわせて最適化されてる感じ。どの角度で削るか、どのタイミングで塗るか、考え尽くされてる。

……あ、ちなみに一瞬「自分で作ってみたら面白いかも?」って思ったけど、3秒で「いやムリ」と悟りました。だって俺、手先が不器用どころか“指に意志がないタイプ”なんで(笑)

しかもね、人形の体の作り方にも種類がある。布を木の溝にきめこむ“木目込(きめこみ)”技法とか、粘土で形を盛っていく“桐塑(とうそ)”とか、なんかこう……工程の一つ一つにロマンがあるんですよ。まさに“沼”。

あと、驚いたのは――人形に名前がついてるってこと。「あやめ」とか「春音」とか、「命名されてる」ってだけで、なんか人格ある気がしてきて……。これは危ない。俺の中のオタク心がそわそわしはじめた(笑)

そういえばね、展示室の一角に、首だけがズラッと並んだ“巻藁”みたいな展示があって……正直ちょっとホラーだったけど、でも職人にとっては“魂を込める前の準備段階”なんだろうなって思ったら、妙に神聖に見えてきた。不思議だよね、人形って。

というわけで、今回はここまで。次はは、ひな人形とか御所人形とか、日本の人形の歴史や種類について、もうちょっとマニアック(本当にマニアックな方には申し訳ない・・・)に語ります。もうね、少しハマり始めてる自分がいて、怖い(笑)

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