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【第3回】1日何人来れば黒字?キッチンカーのリアルな損益シミュレーション

さてさて、開業資金の見積もりが終わったら…次に気になるのはこれ。

「ぶっちゃけ、毎日何人来てくれたら黒字になるの?」

ここが分かんないまま始めると、「月末に口座見て絶望」っていう未来が待ってる。
(俺だったら、即メンタル崩壊コース(^^;))

ということで、今回はざっくりPL(損益計算書)シミュレーションをつくって、
実際の「売上」「原価」「固定費」などを計算していくよ。

■ まずは前提条件を決めよう

仮に、こんな条件でやってみる。

営業日数:月に25日営業
平均客単価:800円(ドリンク+メイン1品)
原価率:30%(材料費)
1日の来客数:???(ここが知りたい!)

固定費(月額):
・駐車場:2万円
・ガソリン・車両維持:2万円
・イベント参加費:5万円
・材料費(変動費としてカウント)
・その他消耗品・保険:1.5万円
・人件費(1人):10万円(←自分の生活費含む)

合計:月20.5万円の固定コスト

この20万5000円を上回るだけの「利益」を出さなきゃいけないわけ。






■ 売上から逆算してみよう

じゃあ、1人あたりの純利益を出してみると…

客単価800円 × (1 – 原価率0.3)= 560円

つまり、1人来るごとに560円の“粗利”が出る計算だね。

じゃあこの560円で、20.5万円を回収するには?

205,000円 ÷ 560円 ≒ 366人/月

→ 1日平均 ≒ 15人

おぉ…案外いけそう!? …いや、ちょっと待って。

現実には「ピークタイムしか売れない」とか「雨で売れない日がある」とか
色んな要素があるわけで、保険をかけて1日30人前後は欲しいところ。






■ さらに欲張って“利益10万円出す”場合

たとえば「月10万円は残したい」としたら…

必要粗利:205,000円(固定費)+100,000円(目標利益)=305,000円
305,000 ÷ 560円 ≒ 約545人/月 → 1日 ≒ 22人

うん、現実味出てきた。1日20〜25人の固定客がいれば、回る

だけど逆に言えば、「10人しか来ない日が続くと赤字一直線」
ってことでもある…。怖い。いやマジで。

■ キョウの脳内計算ツール:感覚じゃなくて「式」で考える

この式、覚えておくと便利だよ!


損益分岐点(月間) = 固定費 ÷ (客単価 ×(1−原価率))
1日あたりの必要客数 = 上記 ÷ 営業日数

これ、まさに「やってけるかどうか」を可視化する道具。
感覚で「まぁ大丈夫っしょ」って始めると、地獄が見えるからほんと…(震)






■ よくある失敗パターン

  • 「客単価を下げすぎて儲からない」
  • 「原価高いメニューでウケはいいけど利益が出ない」
  • 「週末イベント頼みで平日は売上ゼロ」
  • 「思ってたより回転率が低い(1時間に3人しか来ない)」

つまり、見た目じゃなくて、数字を見ろ。…ってやつ。

■ キョウ的まとめ:「15人の神客」をつかめ

いちばん大事なのは、“1日15〜20人、必ず来てくれる仕組み”を作ること。

  • 通勤・通学路の途中に出店
  • 毎週水曜だけの固定出店 →「水曜は○○カレーの日」
  • 「3回来たら1回ドリンク無料」みたいなスタンプ戦略

このあたりを設計できれば、キッチンカーはかなり強い。

次回はついにそこへ。
「行列ができるキッチンカーは何が違うのか?」
現地観察とプロの知恵を元に、「売れる店の中身」に迫ります。

「第4回:行列キッチンカーの秘密を暴く!」






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