「キッチンカーって儲かるの?」という疑問から始まったこの連載も、いよいよクライマックスに近づいてきた。
今回は…
「なぜ、あの店だけ並んでるの?」
その謎を、戦略・動線・メニュー・雰囲気などの観点から、がっつり分解していくよ。
(え、俺? まだ妄想段階だけど、現場リサーチは怠らない主義です(^^;))
■ まず結論:ウマいだけじゃ、売れない
これ、真実。
「味がよければ売れる」って思ってた時期が俺にもありました。
でも現実は違う。
逆に言えば、“普通においしい”+αがちゃんとある店に、人は並ぶ。
■ 行列店の共通点(リアル観察より)
いくつかのフェス、公園、マルシェを見てきた中で、明らかに「人を惹きつける力」がある店って、だいたいこんな特徴があった。
- 写真で“食べたくなる”メニュー
- わかりやすい世界観とコンセプト
- 「限定感」の出し方が上手い
- SNSや口コミを活かす工夫がある
- 行列の“演出”をしている
1. 写真で“食べたくなる”が命
まず、アイキャッチの力がすごい。
「映える」とかじゃなくて、“直感でウマそう!”と思わせる写真、出し方、構図。
逆に言えば、写真がダメだと味が良くてもスルーされるのがこの世界。
例:
✕→ 小さな写真、説明だけ、値段の文字が主張してる
〇→ ドーンと1枚! 湯気! カット断面! 笑顔の食べる瞬間!
2. 世界観がはっきりしてる
たとえば「台湾屋台風バインミー専門店」とか「地中海ハーブカレー」とか、
“〇〇っぽい”“〇〇な気分のときに食べたい”って想像させる店は強い。
逆に「なんでもある系」って、一見お得だけど埋もれやすい。
3. 限定メニュー or 曜日限定
「今日しかない」「次はいつかわからない」って、やっぱり強い。
・「数量限定カレーパン(揚げたて)」
・「土曜だけのフルーツサンド」
たとえリピートできても、最初の来店を引き出すための“理由”として効果絶大。
4. SNS運用が地味に効く
今日どこに出店してるか? って実はあんまり分からない。
だから毎朝「今日は〇〇にいます!」って発信するだけで、常連客はちゃんと来てくれる。
しかも、お客さんが写真撮ってタグ付けしてくれたら、その投稿が次の来客を連れてくる。
いわば、静かなる口コミ爆弾。
5. 行列が“広告”になる
これはちょっとズルいんだけど…
人が並んでる=良さそうな店っていう“錯覚効果”、あれほんと強い。
だから、あえて「提供をちょっとゆっくりにする」とか、
「メニュー選びの会話を丁寧にする」とかで、自然に列を生む演出をしてる店もあるとか…。うまい(笑)


■ 成功してる人は“戦略的に目立ってる”
売れてる店の人に話を聞くと、やっぱりちゃんと考えて“仕組み”を作ってるんだよね。
- 売上の5%を「写真・ポスター更新」に使ってる
- 毎週「食べ比べ投稿」してくれたら100円引き
- 営業前に出店先の人と挨拶 → 優遇されるチャンスGET
要するに、「料理人」じゃなくて「経営者」として動いてる。
■ キョウ的まとめ:味より前に、人は“意味”で選ぶ
これはもう、日常の買い物でも同じなんだけど、
人って「おいしそう」より「これは私向きだ!」って思った瞬間に財布を開く。
だから、売れるキッチンカーは
- “意味づけ”(コンセプトや体験)
- “見た目”(写真、デザイン)
- “接触頻度”(SNS、イベント)
この3つをちゃんと設計してるんだなぁとしみじみ思った。
さて、いよいよ次回で最終回!
「俺がキッチンカー始めるなら、こう動く」
戦略、資金、場所、メニュー、プロモ…フルで妄想実行してみます!
→ 「第5回:妄想だけどガチ!小市民が挑むキッチンカー経営計画」





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