第2回では、「投資ポートフォリオ」と「事業ポートフォリオ」、それぞれの具体的な仕組みと考え方を、図やツッコミを交えてじっくり解説します!
投資ポートフォリオってどうなってるの?
まずは、投資の世界から。
投資ポートフォリオって、簡単に言えばこうです。
資産の組み合わせで、リスクを抑えつつリターンを狙う戦略。
でも、ここで大事なのが…
組み合わせ方によって、全体の成績が大きく変わるってこと。
たとえば:
- 株式100%:上がれば嬉しいけど、暴落すると涙目(´;ω;`)
- 債券50%・株式50%:ちょっと地味だけど安定感あり
- 株30%・債券40%・REIT20%・現金10%:まるで栄養バランスのとれたお弁当
でも、これ…どう決めればいいの?
ここで登場するのが、かの有名な「現代ポートフォリオ理論(MPT)」です。
「リスクとリターンの関係を数学的に最適化しましょう!」って理論で、ノーベル経済学賞も取ってるやつ。
効率的フロンティア、見たことある?
ポートフォリオの世界では、こんな図がよく出てきます: 効率的フロンティア(ASCII版)
リターン
▲
|
| ★ ← フロンティア上の最適ポートフォリオ
| ★
| ★
| ★
|_________________________▶ リスク(ばらつき)
▲
無リスク資産
この「★」の並びが、“リスクの割にお得な”組み合わせたち。
つまり、「せっかくならこの中から選ぼうよ」っていう、合理派の極みです。
で、ポイントはこれ:
- 個別資産だけじゃなく、相関関係が大事!
- 「株と債券は逆に動くことが多い」=組み合わせるとお互いを補える
- 「全部同じ動きの資産ばかり」=分散になってない!(意味なし!)
具体的な使い方:個人編・プロ編
- 個人投資家:老後資金、住宅資金、教育費など目標別にバランス設計
- 機関投資家:年金、保険、大学基金など超長期&大金を動かす人たち
- 資産運用会社:ファンド作って「こんな配分どう?」って提案してくれる
キョウ的には…
「投資って、ギャンブルじゃなくて“設計図”なんだなぁ」って感じた瞬間でした。
事業ポートフォリオって何をどう見るの?
一方、企業の経営で使われるのが、「事業ポートフォリオ」。
これも要するに:
ウチの会社、いろんな事業やってるけど、
今どれが育ってて、どれが微妙で、
この先どこに力入れる?っていう戦略の話。
たとえば:
- スマホ事業:売上デカいけど伸び悩み
- ヘルスケア事業:まだ赤字だけど、未来はありそう
- 玩具部門:ちょっと古くて、最近は売れ行きイマイチ…
こういうのを分析して、
- 育てる?
- 撤退する?
- 他の事業で支える?
みたいな判断をするためのツールです。
BCGマトリクスってやつ、登場
この分析でよく使われるのが「BCGマトリクス」。はい、きました、コンサル界の定番! BCGマトリクス
この4象限にそれぞれの事業を当てはめて、
- 「花形」には投資して成長!
- 「金のなる木」からはしっかり利益!
- 「問題児」は育てる?見極める?
- 「負け犬」は…ごめんなさい、撤退?
M&Aにも役立つんです
事業ポートフォリオの考え方って、
「何を買って、何を売るか」っていうM&Aにも直結します。
キョウ的にはこれ、戦隊モノのメンバー選びみたいなイメージでした。
・レッド:頼れるエース → 金のなる木
・ブルー:頭脳派で伸び代あり → 問題児
・ピンク:癒し系だけどコスト高め… → 負け犬?(ごめん)
…うん、現場はもっとシビアですけどね(^^;)
ビジネス活用のヒント
この2つのポートフォリオ、実はけっこう通じるところがあります。
- 分散してリスクに備える
- 状況に応じて構成を見直す
- バランスよく育てる / 取捨選択する
投資でも、経営でも、そして実は日常でも。
「1個に頼らず、うまく組み合わせて、ちゃんと管理しようぜ」っていうのが、ポートフォリオの根本なんですね。
次回予告:よくある誤解と、小市民でも使える“ポートフォリオ思考”
さて、次回はいよいよ仕上げ編。
・ポートフォリオって、リストのことじゃないの!?
・分散すればリスクはゼロ?
・一度決めたら放置でOK?
…みたいな「よくある勘違い」をバッサリ斬りつつ、
小市民でも明日から使える「ポートフォリオ的発想術」をお届けします!
あと、今回は出てこなかった“スキルポートフォリオ”とかも掘り下げる予定なので、フリーランスや転職組の方も必見です!
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