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【映画レビュー】シン・仮面ライダー

参照:映画『シン・仮面ライダー』

改造されたら、俺、絶対泣く。

この映画ね、仮面ライダーのリブートとか、庵野秀明監督とか、そりゃ話題性はあったよ。
でも正直、「また昭和ネタでしょ?」「仮面ライダーって子ども向けじゃん?」ってナメてました。
いやー、すみませんでしたぁぁぁ!!
観終わった後、サイクロン号に乗って逃げたくなるレベルで心が揺さぶられた。
そして、何よりも思ったのは――

「俺、絶対SHOCKERに改造されたら3秒で泣く」

もうね、あのシーンよ。いきなり拉致されて、改造人間にされるって…
ちょっと待って、人生ってそんな唐突に方向変わる!?
俺ならきっと、「え、いや…俺…家で動画編集してただけなんですが」って言ってるうちに
謎のチューブに繋がれて、気づいたら「オーグメンテーション完了」とか言われるやつ。

でも、本郷猛(演:池松壮亮)の「はい…俺、ライダーになります」的な受け入れっぷりがまたね、
もう人生諦め力がすごいのよ。俺だったら100回拒否する。

「孤独な戦士」って響きはかっこいいけど、現実なら多分めっちゃ寂しい

そもそも本郷猛くん、完全にコミュ障寄りな雰囲気じゃないですか。
強いのに、控えめ。戦うけど、目が死んでる。あと、人の話、聞いてるようで聞いてない(たまにボーッとしてる)。
これもう俺と同じ属性やん…(いや、俺は全然強くないけど)。

でもね、その「人としての感情」と「ライダーとしての使命」の間でグラグラ揺れる感じが、観ててすごく人間味あるんよ。
そう、本作の魅力は、派手なアクションとかVFXとかよりも、 「人間って何?正義って何?」って静かに問いかけてくるとこ。

しかも、ルリ子(演:浜辺美波)の表情がまた読めない。
淡々としてるんだけど、ちょっとずつ変わっていくのよ。
「あれ…俺にも、こんな風に寄り添ってくれる女子がいれば…」
って妄想した人、正直に手ぇ挙げて?俺は挙げた。




SHOCKER、怖すぎ案件。

この映画に出てくる「SHOCKER」って、普通に名前がもうヤバいよね。
「世界の幸せ」とか言ってるけど、やってること全部ブラック企業の最上級。
「あなたも幸福になれる(改造済)」って、どこの宗教だよ!!

そしてオーグたちがまた濃い。
クモオーグ、チョウオーグ、ハチオーグ…って、
もうポケモンかよ!!ってツッコミたくなるくらい進化系が多いし、
全員それぞれ悲しみとか葛藤とか持ってるから、簡単に「悪いやつ!」って言えない。

特にイチロー(演:森山未來)とか、ガチで切なかった。
「愛」ってテーマ背負ってるのに、あんな末路って…
もう観ながら「愛って…難しいよな…」って心の中で哲学始まっちゃったよ。

変身シーンのド迫力。あと、バイク…超絶かっけぇ。

変身シーンね、マジで良かった。
変なCGバリバリじゃなくて、重さと痛みが伝わってくる感じ。
「俺があれやったら絶対骨折」とか思いながら観てた(^^;)

そしてサイクロン号よ!!!
あれは…バイクっていうより、相棒。
「人馬一体」って言葉がしっくりくる。
もう、あのエンジン音だけでライダー欲しくなるから危険。

ちなみに俺、原付すら乗れません。(バランス感覚ゼロ)
でもこの映画観た後、ちょっとだけ免許取りたくなった。
そして、無理だとすぐに思い直した。俺はそういう男です。

2号ライダー登場、俺の中の妄想スイッチが入る。

でたー!!一文字隼人(演:柄本佑)!
なんていうかね…明るいし、爽やかだし、トーク力高いし、正直モテるタイプ。
でも、ちゃんと男気あるし、いざというときは信頼できるし、なんなん…完璧かよ。
(俺が女性だったら、確実に2号に傾くやつ)

でね、ここからのダブルライダー展開が熱いのなんのって!!
あのね、ヒーローって孤独でもカッコいいけど、仲間がいるとさらに映える!
シン・仮面ライダーは、その王道をちゃんと押さえてくるのがズルい。
「一人で戦ってるけど、一人じゃない」って、泣くわ。

…でもさ、俺がもし仮面ライダーだったら、あの2人みたいにうまくやれる気がしない。
きっと一文字に気を遣って「リーダーは任せたよ」とか言いながら、影でこっそり練習してそう(笑)
そして誰にも気づかれずにスーツのチャック閉め忘れて変身ミスる。うん、それ俺。




ルリ子と俺の妄想トライアングル

緑川ルリ子(演:浜辺美波)ね、最初は「感情ない系ヒロインか?」と思ったけど、
話が進むにつれて、どんどん人間味が出てくるのよ。
ツンツンしてるのに、本郷を信じてる感じとか…
あぁ、もう、そんな目で俺も見られたい(無理です)。

それにしてもさ、本郷とルリ子の関係、言葉にしない優しさがあるというか。
「君のプラーナを感じる」とか、普通の会話じゃ出てこないからね!?(笑)
俺なんか、LINEで「今日ごはん何?」って送るのがやっとだよ?

でも本郷がルリ子にだけ見せる弱さ、
そしてルリ子がそれを受け止める姿、
あれは本当に…ずるい。
こっちが勝手にカップル成立認定しちゃうくらいの「空気」で語られる関係性に、
観てるこっちはもだもだするしかなかった(´;ω;`)

ラストバトル、静かに燃える。

ラスト近くの戦闘シーン。もうね、アクションというより「感情のぶつかり合い」なんよ。
敵の攻撃が痛そうすぎて「うわぁ…」って声出たもん。
仮面ライダーって、もっとヒーローっぽい感じだった気がするけど、
この映画はガチで「命懸けの肉弾戦」なのよ。
パンチも蹴りも全部「これが生き様だ!」って感じで、見応えスゴかった。

でも、一番刺さったのは、戦いのあと。
ルリ子の「ありがとう」――あのセリフ、音が消えた後の余韻、
何とも言えない静けさに包まれて、気づいたら涙出てた。
え?泣いてたの俺だけ?
(いや、そこのあなたも泣いてたでしょ?でしょ?)

シン・仮面ライダー

そして、俺の小市民的まとめ。

この映画、「仮面ライダー」ってタイトルだけど、
内容はガチで“人間ドラマ”。
改造人間、孤独な戦士、正義と悪、信頼と裏切り、
そして「人間って何なの?」っていう根本の問いが込められてる。

もちろん、特撮ファンにはたまらないポイントもいっぱいある。
変身ポーズ、サイクロン号、怪人の造形、BGM…
でもそれだけじゃない。
庵野監督の「この時代に生きる全ての人へ」のメッセージが、ちゃんと届いてくる。

観終わったあと、自分の“普通の生活”が、ちょっとだけ特別に感じられる。
そういう映画です。
本郷猛みたいに、誰にも気づかれない場所で誰かを守ることはできないけど、
「誰かに優しくする」とか「一人じゃないよって言う」とか、
そういうことも、小さなヒーローの一歩かもな…って。

まぁ、俺が仮面ライダーになったら絶対に「腰が爆発した!」とか言ってリタイアしそうだけど(笑)
でもちょっとだけ、「もしも」の自分を夢見たくなる映画でした。

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