Amazon Primeでたまたま見かけた一本。タイトルにピンとこなかったけど、主演が二宮和也だったので「お、これは外れじゃないかも」と再生ボタンをポチッと。
……で、結果から言うと、
涙腺、爆発。
え、これ実話なん!?ってレベルで、心をぐいぐい揺さぶられて、観終わった後しばらく固まってた(^^;)
あの日のシベリアが、まさか心の奥にまで凍みるとは…
舞台は、戦後すぐのシベリア強制収容所。はい、ここでもう心がザワつくよね。氷点下40度の世界とか、俺、ヒートテック3枚重ねでも無理だわ…。
そんな極寒の地に送られたのが、戦争に負けた日本兵たち。しかもこの映画、ただの「シベリアはツラかったんだよ~」っていう苦労話で終わらないのがすごい。ど真ん中に一人の男の「希望」が描かれてるんです。そう、二宮くん演じる山本幡男。
この人、すごいのよ。周りが「もう無理ゲー…」って投げ出してても、「ダモイ(帰国)は来る!」って言い続けるの。いやいや、現実見ようぜ…ってツッコミたくなるけど、それがね、段々とみんなの希望になっていくんですわ。
二宮くん、あなた本当にアイドルだった?
もう演技がね、鬼気迫るってこのことよ。あの飄々とした顔で、人間の底力を見せつけられるとか反則。
個人的には「硫黄島からの手紙」のときも衝撃だったけど、今回のほうがリアルに胸に刺さった。
特にね、病に倒れて、体がどんどん弱っていくシーン。痩せた頬、かすれる声、それでも仲間に希望を託そうとする姿。あれ、もう演技じゃないでしょ? 魂、入ってた。
で、ここでひとつ問題なのが…
北川景子、きれいすぎ問題(°д°)
いや、演技はもちろん素晴らしいのよ? でもさ、あの極寒の現地で「待ってます」って言う美しい奥さんとか、ずるくない? 観てる側の心、雪より先に溶けるやつ。
希望がつなぐバトン、泣けた…マジで
ネタバレは避けつつ語るとね、山本が仲間に託す“あるお願い”が、この映画のクライマックス。もうね、俺、このへんからマスクびちゃびちゃだった。涙で。誰も気づかないと思ってたけど、あとで鏡見たら見事に鼻の下も濡れてた(笑)
収容所という絶望の象徴みたいな場所で、手紙という希望の象徴が生まれるんだよね。今どきLINEだのZoomだの言ってるけど、たった一通の手紙に込めた想いの重さよ…。
俺も思ったよ、「この人、奥さんに会いたくて死にかけても手紙書いてたのに、俺ときたら既読スルー3日目」って(^^;)
寒さよりも人のあたたかさに泣く
友情、信頼、家族への想い、そして命の尊厳。そんな崇高なテーマが、全編通してゴリゴリに詰め込まれてるのに、説教臭くないんだよ。
むしろ、「こんな人、いたんだ…」って、静かに胸に響いてくる。で、気づくと自分の生活がちょっとだけ変わってる。
なんかね、コンビニで「ありがとうございました~」って言ってくれる店員さんに、今日は「ありがとう」って言い返してみようかな、って思った。
演出の温度、画面から伝わる寒さとぬくもり
この映画ね、演出がまた絶妙なのよ。
シベリアの雪、風、氷の音までが「肌で感じる」レベルで伝わってきて、観てるこっちが寒くなってブランケット引っ張り出したわ(笑)
でもその一方で、人と人との距離感には、妙にぬくもりがあってさ。
肩を寄せ合って眠るシーンとか、手紙を手渡すときの指の触れ方とか。…なんかもう、冷たさと温かさが同時にくるの。まるで感情の冷温水シャワー。
「希望」というテーマをあえて極寒の地で描いたことで、その存在感がより際立ったんじゃないかなぁと思ったり。
【※ネタバレ注意】あのラスト…泣かずにいられるか!
……ここからちょっとだけネタバレ込みで語らせて?
だってさ、あのラスト、反則だよ。
仲間たちが山本の想いを家族に届けるために奔走するくだり、心臓にじわ~って沁みてきた…。
俺の中の「友達ってなんだろう?」って価値観が根底から揺さぶられた。
そして最後、手紙が読まれるシーン。
あそこで流れるMrs. GREEN APPLEの『Soranji』。はい、涙腺にとどめ刺してきた。完璧なフィニッシュブロー。
映画館で観てたら、人目はばからず号泣だったろうな…。
Primeビデオで良かった(^^;)タオル片手にソファーに沈む俺。
原作との違いと、それでも伝わる「真実の想い」
ちなみに原作は辺見じゅんさんのノンフィクション『収容所から来た遺書』。
映画では描かれなかったシーンや人物の心情も、もっと細かく記されているそうで…気になる。
ただ、映画って2時間ちょいの中でまとめなきゃいけないからさ。
あの尺の中で、ここまで「人間の尊厳と希望」をリアルに伝えたのは本当にすごいと思う。
リアリティとドラマ性、そのバランスがとても良くて、「事実を知る」きっかけとしても素晴らしい一本。
観終わって、俺は何を思ったのか
正直、観る前は「戦争映画ってちょっと重いなぁ…」って腰が引けてた部分もあったのよ。
でも今は、観てよかったと心から思う。
自分が日々「うわ、朝から雨かよ」とか「駅までダッシュで疲れた…」とか、
そんな小さな不満ばっか言ってるのが、急にちっぽけに思えてくる。
希望ってのはさ、誰かの「生きたい」って気持ちを、
次の誰かにバトンすることなのかもしれないなぁ、なんて。
まとめ:この映画、観るたびに優しくなれる
人の強さ、弱さ、やさしさ。
ぜんぶ詰め込まれたこの映画は、ただの「戦争映画」じゃない。
きっと誰の心にも、「あの人に手紙を書きたくなる」ような何かを残してくれる。
俺もね、今度実家に手紙でも書こうかなって思ってるよ。
「ありがとう」って、ちゃんと伝えたい気分になった。
そんな気持ちにさせてくれる作品、なかなかないよ。
ぜひ観てほしい一本でした(^^)
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