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[第5回] 先進医療特約ってホントに必要?“憧れ枠”の中身をちゃんと見てみた

がん保険のパンフレットで、やたら目立つ文言。

「先進医療にも対応!」

はい、出たー!って思ったのは俺だけじゃないはず(^^;
“先進”って響き、なんか未来感あるし、高級感あるし、効きそうだし、…カッコいい(←え)

でも、そもそも「先進医療って何?」って人、実は多いと思うんですよ。
そしてそれが“保険でどこまで必要なのか?”って話になると…正直、すごくモヤっとする。

なので今回は、「先進医療特約」って何なの?必要?不要?どっち?
っていう疑問に、キョウが真正面からぶつかっていきます!

そもそも「先進医療」って何?

まずこの定義、超重要です。

先進医療=厚生労働大臣が認可した、一定の効果が見込まれるが保険適用外の医療技術

保険診療と一緒に使えるけど、技術料は全額自己負担

例としては…

  • 陽子線治療(がんに高精度でビーム当てる)
  • 重粒子線治療(さらに高威力な粒子でピンポイント破壊)
  • 腹腔鏡下膀胱全摘除術(負担を減らす手術法)

などなど。特にがん治療では陽子線・重粒子線が「二枚看板」になってます。

ただし、これらの治療がどこの病院でも受けられるわけじゃない
全国に十数カ所、しかも適応されるがん種や症状はかなり限定的




で、費用は? → ビビる金額出ます

陽子線治療や重粒子線治療の費用感はこちら:

治療法平均費用(技術料)期間
陽子線治療約260万円4〜6週間
重粒子線治療約300万円3〜5週間

はい、ちょっとした車買える金額です。
しかも保険が効かないから自己負担100%

これをカバーするのが、がん保険の「先進医療特約」。
「最大2,000万円まで支給」とかいうスペック、たしかにすごい。

でも…実際に“使う人”、どれくらいいるの?

ここ、いちばん気になるポイントですよね。
調べてみました。結果は…

がん患者全体における先進医療の利用率

・陽子線・重粒子線治療の年間利用者:約3,000〜4,000人(全国で)
・がん患者の総数:約100万人/年

ということは…利用率は0.3〜0.4%程度。
なんと、1000人に3〜4人しか使ってない!(2023年時点)

…あれ? 桁、合ってる?って2回見返したよね(°д°)




え、じゃあ不要?

これね、迷います。
「費用高い」「使う人少ない」→ なら入らなくてよくない?って思うけど、話はそんな単純じゃない。

なぜなら…

  • 使う可能性はゼロじゃない(自分や家族がその3人になるかも)
  • 万が一の負担額がシャレにならない
  • 保険料が月数百円で済む商品も多い

つまり、いわゆる「ローコスト・ハイリターン型」保障なんですよ。

先進医療特約の“損得分岐点”はどこか?

俺がいろいろ比較して出した答えがこれ。

✔ 加入すべき人

  • 若年〜中年層(これから長期契約する可能性大)
  • 地方在住だけど都市部の治療を視野に入れてる
  • がん治療を「選択肢多め」で準備したい人

✔ 無理しなくてもいい人

  • 高齢で保険加入時に制限がある
  • 経済的にすでに十分な備えがある
  • 治療より生活支援・家族支援を重視したい人

つまり、これは「選択肢を持つためのお守り」なんです。




キョウ的まとめ:「使わなかったら損」じゃなく「使えるかもしれない安心」

先進医療特約、たしかに使わないまま終わる可能性は高い。
でも、それって「火災保険で家が燃えなかった」のと同じこと。

大事なのは、“使わなくてよかった”と思えることなんですよね。

だから俺はこう思う:

保険の役割って、「人生で最大の賭け」を自分の代わりにしてくれる存在だと思う。

高額で、制度外で、選べる場所も限られてて…
それでも、「あのとき加入しててよかった」って未来の自分が言えるかどうか。

そのために、数百円の特約料を払うかどうか。
それは“賢さ”じゃなくて“価値観”の問題なのかもしれないですね。

次回予告:がん保険ってどこまで備えるべき?「全部入り」は正義か?

いよいよ次回は、がん保険の「全体設計」について語ります。

診断一時金、入院給付金、通院保障、先進医療特約…
全部盛りでいくと、当然保険料は高くなる。

じゃあ、何を残して何を削るのか?
それをどうやって判断するのか?

小市民的「がん保険の組み立て方」、全力で語らせてください(^^)


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