- Huluの沼から発掘!「どこかで観た気がする」感が強い映画、それが『ブラザーズ・グリム』
- 【波1】開始5分、「あ、暗い…でも世界観は好きかも」
- 【波2】兄弟の掛け合いが漫才で草。でもストーリーは「ん?」が止まらない
- 【波3】ギリアムの映像美は最高。でも…CG古くね?あと将軍、必要か?
- 【波4】童話ネタの小ネタ探しタイム!「赤ずきん」と「ヘンゼルとグレーテル」を探せ!
- 【波5】キャラは良いけど愛情表現はどこいった!?兄弟愛の方向性にモヤモヤ
- 【波6】「物語の波に揺られて」――終わった後、なぜかポジティブな俺
- 【おまけ】ギリアム監督の“職人魂”と、豪華キャストの妙
- 【結論】グリム童話好きは観るべし!でも、期待しすぎ注意報(笑)
Huluの沼から発掘!「どこかで観た気がする」感が強い映画、それが『ブラザーズ・グリム』
どーも、キョウです!今日もまたHuluをあさっていたら出てきましたよ、「あれ?このジャケット見覚えあるな?」ってやつ。そう、2005年公開の『ブラザーズ・グリム』。え?観たのは初めてじゃないはずなんだけど、どうしても内容がモヤッとしか思い出せない…って、それ俺だけ?
映画館で観てない記憶はある。レンタルか、はたまたテレビ放送か…?もしかして自分、人生2周目?デジャブの嵐のなか、とりあえず再生ボタンを押してみたのでした。
さてさて、本作は『未来世紀ブラジル』や『12モンキーズ』で有名なテリー・ギリアム監督が7年ぶりに戻ってきたぞー!という話題作。しかもマット・デイモン×ヒース・レジャーとか、ちょっとキャスト豪華すぎて逆に不安になるやつ。大丈夫?ハリウッド資本のせいでギリアム色が消えるパターンじゃないの?…はい、そんな心配をしつつも、ここから「感情の波」に乗せてお届けします!
【波1】開始5分、「あ、暗い…でも世界観は好きかも」
観始めてすぐ、「あー、やっぱギリアム監督!」ってなる。画面の湿度が高い。雨、泥、木の根っこ、ツタ…視覚からすでに不穏(褒めてる)。「これディズニーのグリム童話のイメージで来た人は絶対泣くやつだろ」ってくらい、冒頭からビターな香りしかしない。
でもね、逆にその「湿度」とか「暗さ」とか、ちょっとクセになる。だって童話の本当の世界って、明るくないじゃん?あの『赤ずきん』だって本当はオオカミがめっちゃエグいことするし。原作リスペクト(?)な空気感に「…俺、これ好きかも」とか思い始めるんだよね。いや、映像キレイですし。
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【波2】兄弟の掛け合いが漫才で草。でもストーリーは「ん?」が止まらない
主役のグリム兄弟、マット・デイモン(ウィル)とヒース・レジャー(ジェイコブ)の配役が逆だったはずが、本人たちの希望で現状になったとか。これ、意外と当たりなんじゃない?漫才コンビみたいなテンポでアタフタする2人に、妙な親近感。
ただし物語が動き出すと…「あれ?」って思う。詐欺で魔物退治していた2人が、今度はガチの呪われ森に放り込まれる。少女失踪事件に巻き込まれ、本物の魔女が…
展開自体は王道ファンタジーっぽいけど、なぜか心がグッと乗れない。うーん、なぜ?たぶん、ストーリーの“盛り上げポイント”と自分の心のバイオリズムが噛み合ってないんだと思う。これは俺のせいか?(読者で「すごく楽しかった!」って人、ぜひコメント欄で愛を叫んでほしい)
【波3】ギリアムの映像美は最高。でも…CG古くね?あと将軍、必要か?
ギリアム監督、やっぱ天才だな!って思う場面も多い。手の森とか、「25年温めてた」ってマジか…そりゃ熱々だわ。世界観、細部へのこだわり、泥のモンスターにピノキオ的願望を足しちゃう変態(誉め言葉)ぶりも、ギリアムファンなら刺さる。
ただ!CGが、ちょっと、こう…安い。今の目で見ると「当時は頑張ってたんだよな…」と親目線になる感じ。あと、フランス将軍とその取り巻きがウザすぎる。いや、コイツらいる?物語のテンション下げてない?(俺だけ?…この人たちのせいでちょっと胃もたれ…)
【波4】童話ネタの小ネタ探しタイム!「赤ずきん」と「ヘンゼルとグレーテル」を探せ!
はい、ギリアムお得意の“隠し味”探しタイムです。この映画、そこかしこに「童話ネタ」がちりばめられているんですよ。赤ずきんちゃん、ヘンゼルとグレーテル、眠り姫…もう「童話界のオールスター感謝祭」か!?
だけど、正直「お、今それ?」「え、もう消えた?」みたいな感じで一瞬しか映らない。たぶん、制作サイド的には「ファンは気づくよね~」っていう隠しエッグのつもりだったんだろうけど、俺みたいなボーッと観てるタイプは、気づいた頃には次のシーン(笑)。童話ネタをフル活用!…と言いたいけど、無理して全部突っ込まなくても良かったんじゃ…?
というか、童話成分抜きでも成立しそうなストーリーなのに、要所要所で「あ、原作リスペクトしてます」アピールが強すぎて逆に笑ってしまった。ファンの方、他に小ネタ見つけた人はコメント欄で教えて!俺ぜんぜん気づかなかった(笑)。
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【波5】キャラは良いけど愛情表現はどこいった!?兄弟愛の方向性にモヤモヤ
グリム兄弟、たしかにキャラは立ってる。ウィル(マット・デイモン)の現実主義っぷりも、ジェイコブ(ヒース・レジャー)の夢見るオタクっぷりも、それぞれ可愛い。
でもさ、愛する女性のために立ち上がる…って設定が、なんかめっちゃ薄味。惚れたはずのアンジェリカさんに対しても、最後まで“淡白系男子”。恋愛映画なら「お前、もっとガッツ出せよ!」ってツッコミ入れたくなるし、兄弟愛がテーマなら「もっとガチでぶつかってほしい!」と願う。
…で、結局「兄弟って、仲良いのか悪いのかどっちなん?」って謎が残るままエンドロール。俺のモヤモヤ、分かってくれる人いる?(笑)
【波6】「物語の波に揺られて」――終わった後、なぜかポジティブな俺
映画終わった直後、「え、何この感覚…?」。色々ツッコミどころ満載だし、展開はフワッとしてるし、CGも今見るとややレトロ。でもね、不思議と後味は悪くない。むしろ、「やっぱりギリアムって好きだな」とか、「変わった映画観たなぁ」と謎の満足感。
この感覚、俺だけ?多分ね、「映画に何を求めるか」でだいぶ評価が変わる作品だと思う。
「ストーリーの完成度に期待!」って人にはオススメしないけど、「独特の雰囲気を浴びたい」「ちょっと現実逃避したい」って夜にはピッタリな一本。俺的には「2回目でも結局楽しめた」ので、Huluでボーッと観る映画としては十分合格点!(小市民の合格基準、低め(笑))
【おまけ】ギリアム監督の“職人魂”と、豪華キャストの妙
ちなみに裏話も面白いんですよコレ。
監督はもともとホラー寄り脚本だった本作をファンタジーに大改造。しかも、25年寝かせた「手の森」アイデアまで盛り込む気合いっぷり。キャストも、最初はデイモン&レジャーの役が逆だったのを、本人たちの提案でチェンジしたとか…そういう細かいこだわり、好きだわー。
でもやっぱり、ギリアムらしさは映像と雰囲気に全振り。「ストーリーの筋はまぁ…うん(笑)」みたいなギャップに、俺は不覚にもニヤニヤしてしまう。
【結論】グリム童話好きは観るべし!でも、期待しすぎ注意報(笑)
総合評価?うーん、星で言えば3つ。映像だけなら4つ!ただ、万人受けはしない。でも逆に言えば「俺こういうの好き!」って人には一生刺さるタイプの映画。
昔レンタルで観た人も、「え、今この年齢で観たらどう感じる?」みたいなセルフ実験にぜひ挑戦してほしい(笑)。ギリアムワールドに浸りたい夜、ぜひHuluやU-NEXTでどうぞ。
あ、あと、子どもにはちょっと怖いかもなので注意。大人の童話です、これ!
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