「娘よ、それは…いや、ちょっと待て。そもそも“ニート”って何だったっけ?」
きっかけは、大学生の娘からの素朴な質問だった。
学校が休みの日、彼女はバイトもせず、家でゴロゴロ…いや、ゴロゴロというより、ほぼ“無”に近い静けさで部屋に閉じこもっていた。
そんな様子を見て、つい口をついて出たのが、「まるでニートじゃないか」というセリフ。
でもね、言ったはいいけど、正直こっちもよく分かってなかった。
え? ニートって、何歳まで?
“引きこもってる人”と“ニート”ってどう違うの?
というか…まだニートって社会問題になってるの??
というわけで、調べました。がっつりと。
「ニート」って誰のこと?:まずは定義をしっかり確認!
ニートとは…
Not in Education, Employment, or Training(NEET)
→ 学校に行っていない、仕事をしていない、職業訓練も受けていない状態の若者
つまり、こういうこと↓
<対象>
✔ 年齢:15歳〜34歳(一般的に)
✔ 状態:学校×、仕事×、訓練×、家事×
<補足>
※「専業主婦」「就職活動中の人」は含まれません
※「引きこもり」と重なる場合もあるけど、≠ではない
うちの娘の話に戻ると…
「大学に在籍してる」=教育を受けてる=ニートではない!(セーフ!)
…うん、危うく父親が無実の娘を“ニート呼ばわり”するところだったよ(^^;)
「ニート」と「引きこもり」の違い:実は似て非なるもの?
さて、混同されやすいこの2つ。 ざっくり比較表
| ニート | 引きこもり |
|---|---|
| 年齢:15〜34歳 | 年齢制限なし |
| 学校・仕事・訓練:× | 社会参加を避ける状態 |
| 家事:× | 就労・家事の有無問わず |
| 社会的定義あり | 社会的定義はあいまい |
ポイントは、ニート=若者であることと、定義に職業や訓練の有無が絡んでくるって点。
つまり「引きこもってるからニート」ってわけではないんですね。
逆に言えば…
- 外出してても、仕事も学校も行ってなければニート
- 自宅にいても、在宅ワークしてたらニートじゃない
なぜニートになるのか?:その背景は意外と複雑だった
ここ、かなり大事。
一言でまとめると、性格+環境+社会構造。
たとえば、こんなパターンがある。 よくあるニート化パターン
① 学校で挫折 → 自信喪失 → 社会に出るのが怖い
② 就職失敗 → 家に引きこもる → 就労のきっかけを逃す
③ 親が過保護 → 自立のきっかけを失う → 働く意欲も芽生えず
④ 精神的に不安定 → 社会参加が困難 → 状態長期化
要するに、
- 「ただの怠け者」ではない
- 「やる気がない」のではなく、「怖くて動けない」こともある
- 「どうせ無理」と思ってしまう人が多い
ちなみに、うちの性格診断によると…自分も内向的で臆病で不安を抱えやすいタイプ(^^;)
ひとごとじゃないです、マジで。
ニートって、今も社会問題なの?:意外と深刻なんです
これね、俺も勘違いしてた。
「一昔前の話でしょ?」って。
でも調べてビックリ。
- ニートの数は減っていない
- しかも「高年齢化」してる
- その結果、「8050問題」なんて新たな社会問題に
8050問題:80代の親が、50代の引きこもり子どもを支えている状況。
これ、ヤバいでしょ…。
まとめ:ニートは“状態”であって“属性”じゃない
今回の話、ざっくりまとめるとこんな感じ。
- ニート=教育・就労・訓練をしていない15〜34歳の若者
- 引きこもりとは似てるけど別モノ
- 「怠けてる」わけじゃなく、様々な事情がある
- 今もれっきとした社会問題(特に高年齢化がヤバい)
…ということで、
「部屋にこもってる=ニート!」とか、軽はずみに言っちゃダメだなと反省しております(^^;A)
ちなみに、俺自身の性格も分析してみたら、
「あれ? もし親がちょっと違うタイプだったら…俺もニートだったかも?」とか思ったりして。
(まぁ今もインドア派で現実逃避型だから近いんだけど(笑))
というわけで、次回はもう一歩踏み込んで、「ニート状態からの脱出法ってあるの?」という話をしてみようかと思ってます。


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