PR

第1回:セキュリティって結局なに?小市民でも腹落ちする超入門

「セキュリティ強化!って言うけど、具体的に何をすればいいの?」に小市民目線でズバッと答えます。

まずは“セキュリティ=難しい技術”の思い込みをほどき、守るべき要素(CIA)、PC・スマホでの超重要な基本(更新・認証・バックアップ)、そして最近よくある“セキュリティを盾にした詐欺”の全体像を、わかりやすく整理します。

今日から実行できる手順もセットでどうぞ。


「守る」とは何を?——3つの柱で見るセキュリティの正体

まずは正体をつかもう。セキュリティは“暗号化のテク”だけじゃなく、データやサービスが本来あるべき姿を保つための3つの柱を守ること。

機関でも繰り返し使われる基本モデルがこちら:
機密性(Confidentiality)・完全性(Integrity)・可用性(Availability)

略してCIA。これ、スパイ機関じゃないよ(笑)。要は「見られない・書き換えられない・止まらない」をセットで守るって話です。

要するに生活の例壊れると…
機密性見せない相手には見せないクレカ情報は本人だけ情報漏えい・なりすまし
完全性勝手に書き換えられていない振込金額が改ざんされない誤入金・取引の信用崩壊
可用性必要なとき使えるネットバンキングが落ちない停止・業務や生活が止まる

イラスト図解式 この一冊で全部わかるセキュリティの基本 第2版

新品価格
¥1,782から
(2025/10/5 22:24時点)

 


今日からやる“いちばん効く”基本セット

専門的な装備より、まずは基本の徹底がコスパ最強。日本の公的機関や実務家の整理でも、基礎対策が最優先と繰り返し強調されています(2025年版「情報セキュリティ10大脅威」や政府年次報告など)。

やることなぜ効く?具体的な手順(PC/スマホ)
OS・アプリを最新に脆弱性(穴)を塞いで侵入口を閉鎖iPhone/iPad: 設定→一般→ソフトウェアアップデート(自動をON)
Android: 設定→システム→システムアップデート(自動&再試行)
Windows/Mac: 自動更新を基本ONに
二要素認証(2FA)パスワード漏れても“もう1本の鍵”で防ぐ主要アカウント(メール/銀行/SNS)は順次ON。予備コードも保管
パスワード→パスキーへフィッシング耐性が高く覚える負担ゼロ対応サービスでは「パスキーを作成」を選択(指紋/顔でログイン)
バックアップランサムや紛失でも“戻せる”クラウド+オフラインの二重化(写真・重要書類は必ず)

アップデート手順は公式のサポートが最短最速。Androidの更新はGoogle公式の案内に沿えばOK。iPhoneも同様に自動化できます。


“パスキー”って何者?——小市民に優しい次世代の鍵

パスワード、正直もう限界。そこでパスキー。スマホの顔/指紋で“いつもの解除”をするだけでログインできる仕組みで、端末内の秘密鍵サービス側の公開鍵がペアで働きます。

秘密鍵は端末から出ないので、偽サイトに誘導されても狙われにくい=フィッシング耐性が高いのが超ポイント。AppleやFIDO Allianceの解説がわかりやすい。:

  • 仕組みの超ざっくり:登録時に端末が秘密鍵を作成→サイトには公開鍵を登録→ログイン時は生体認証で署名→サイトは公開鍵で検証。「本人だね!」となる。
  • 生活メリット:覚える負担ゼロ、入力ミスなし、釣りサイトに騙されにくい。
  • 導入のコツ:GoogleやAppleなどメインアカウントから始める→対応サービスを見つけたら順次切替。

実践サイバーセキュリティ入門講座 現場に残された痕跡からハッカーの攻撃を暴け

新品価格
¥2,772から
(2025/10/5 22:25時点)


最近の“危ない流れ”はここを見る——2025年の実情メモ

「昔と違う」の正体はここ。スマホが主戦場化詐欺は“心理攻撃”が中心、そしてパスワードレス化が現実に進行中。国内の注意喚起や年次報告、脅威レポートを追うと傾向が読みやすいです。

  • フィッシング・偽画面の横行:「私はロボットではありません」の偽画面や“再ログイン”偽SMSなど、巧妙化に要警戒(警察庁の注意喚起)。
  • “セキュリティのため”を名乗る詐欺:ポップアップで「今すぐ電話」「口座を守るため移動して」——これは全部アウト。FTCやMicrosoftも“電話するな・金を動かすな”と明言。
  • 具体的な被害事例:偽ウイルス警告からコールセンターに誘導→遠隔操作→資金流出という典型パターンが国際的に摘発される例も。

“セキュリティを守るため”詐欺の見抜き方(テンプレ対応)

小市民代表として、焦ったときにコレだけは思い出したい“3行ルール”。

  1. 画面の電話番号にかけない。正規の会社はポップアップに電話番号を出さない。
  2. お金を動かさない。「保護のため移動して」は詐欺ワード。
  3. 別経路で本人確認。“銀行が怪しい”なら通帳裏の番号や公式アプリから。

Apple/Googleの公式ガイドも“見知らぬリンク・コード共有・贈り物/還付の誘い”には乗るなと断言。設定アプリのセキュリティ & プライバシーから警告や推奨事項を確認するクセを。


デバイス別:最短で安全度を底上げするスイッチ

「結局どこ触ればいいの?」に即答。まずはこのチェックリストを埋めよう(所要15〜30分)。

環境設定ポイントメニューの目安
iPhone / iPad自動アップデートON、2FA、パスキー、パスワード自動入力設定→一般→ソフトウェアアップデート(自動)/Apple ID→パスワードとセキュリティ/設定→一般→自動入力とパスワード
Androidシステム更新自動・再試行、2段階認証、Play以外のインストール禁止設定→セキュリティとプライバシー→セキュリティチェック/設定→システム→アップデート
Windows/MacOS自動更新、主要ブラウザ自動更新、管理者と普段使いアカウント分離設定/システム設定→ソフトウェア更新/ブラウザ設定→自動更新

補足:iOSはパスキーと自動入力の連携が強力。設定場所の公式ガイドがまとまっています。


“よくある誤解”を潰す(落とし穴カタログ)

  • 誤解:「ウイルス対策ソフトがあればOK」→現実:人を騙す系(フィッシング・偽警告)はソフトを素通り。更新+2FA+詐欺テンプレ対応が土台。
  • 誤解:「httpsは安全の証」→現実:詐欺サイトでもhttpsは普通に使える。URLや送信内容・要求行動で判断を。
  • 誤解:「強いパスワード1個を全サイトで」→現実:漏れたら総崩れ。使い回し禁止+2FA+(可能なら)パスキーへ。
  • 誤解:「“セキュリティのため”と言われたから従う」→現実:それ、詐欺の決まり文句。

マンガ+図解で基礎がよくわかる 情報セキュリティの教科書

新品価格
¥1,940から
(2025/10/5 22:26時点)


今回のまとめ

セキュリティは「見せない・書き換えられない・止まらない(CIA)」の3本柱を基本で守り切るのが正解。まずは更新・2FA・パスキー・バックアップの4点セットを回す。詐欺は“焦らせて電話させて金を動かす”のがテンプレ。電話しない・金を動かさない・別経路で確認でブロック。







コメント

タイトルとURLをコピーしました