「どの画面で、どのスイッチを、どう押す?」に直球で答える、具体操作ガイド。
PC(Windows/Mac)とスマホ(iOS/Android)でのアップデート・2要素認証・パスキー・バックアップ・偽警告ポップアップ対処を、公式手順に沿って一気に整えます。
迷ったら表の“チェック欄”を埋めていくだけでOK。
今日のゴールと全体像
第1回の要点(更新/2FA/パスキー/バックアップ)を「実際の画面」で完成させるのが今日のゴール。下の表を上から順に埋めれば、主要な土台はほぼ固まります。
| カテゴリ | やること | 対象 | 所要 | 完了チェック |
|---|---|---|---|---|
| 更新 | OS・ブラウザを最新化(自動ON) | Win/Mac/iOS/Android | 10〜20分 | □ |
| 認証 | 2要素認証(2FA) | Apple ID/Google/主要サービス | 15分 | □ |
| 認証 | パスキー作成(対応サービス) | 全端末 | 5分/サービス | □ |
| 復旧 | バックアップ二重化 | iCloud/Google One/外付け | 15分+待ち | □ |
| 防御 | 偽警告ポップアップ対処テンプレ | Safari/Chrome/Edge | 10分 | □ |
ステップ1:OSを最新に(“侵入口”を塞ぐ)
iPhone / iPad(iOS / iPadOS)
- 設定 → 自分の名前 → iCloud → iCloudバックアップで自動ON(後述のバックアップ章でも再確認)。
- 設定 → 一般 → ソフトウェア・アップデート → 自動アップデートON。
Android
- 設定 → システム → ソフトウェアアップデート → 画面の指示に従って更新。機種により表記差あり。
- Android公式のまとめ手順(バージョン確認〜更新)も参考に。
Windows 11
- 設定 → Windows Update → 最新の更新プログラムをできるだけ早く受け取るをON。2025年の年次更新(25H2)は段階配信。
- Windows 10は2025年10月14日でサポート終了。移行 or ESU検討を。
macOS
- Appleメニュー → システム設定 → 一般 → ソフトウェアアップデート → 自動更新ON。

ステップ2:2要素認証(2FA)を“土台”に
最重要アカウント(Apple ID / Google / メール / 銀行 / ショップ)から設定。紛失時の予備コードも保存。
Apple IDの2FA
- iPhone:設定 → 自分の名前 → サインインとセキュリティ → 2ファクタ認証 → ON。
- Mac:Appleメニュー → システム設定 → 自分の名前 → サインインとセキュリティ → 2ファクタ認証をON。
- 新デバイスやブラウザでは6桁コードを併用。
Googleアカウントの2段階認証
- アカウント → セキュリティ → 2 段階認証プロセスを有効にする。詰まったら“トラブルシュート”も参照。
- Chromeのセーフティチェックで総点検。

ステップ3:パスキー(Passkey)を使える所から移行
対応サイトでは「パスキーを作成」を選ぶだけ。端末内の秘密鍵+生体認証でログインし、フィッシング耐性が高いのが利点(鍵は端末から出ない)。Apple/FIDO/Googleの案内が基礎。

ステップ4:バックアップは“二刀流”で
iPhone/iPad(iCloud)
- 設定 → 自分の名前 → iCloud → iCloudバックアップをON → 今すぐバックアップ。
- 管理:設定 → 自分の名前 → iCloud → iCloudバックアップでデバイスごとのバックアップを確認・削除。
- 機密度を上げたい場合は「高度なデータ保護(ADP)」の有効化も検討(国・環境により制限あり)。
Android(Google One/アカウント)
- 設定 → Google → バックアップ → ON。写真/端末データを選択。
Windows
- Windows Backup(OneDrive連携)でフォルダー/設定をクラウドに。
- ファイル履歴で外付けドライブへ世代バックアップ。
Mac
- Time Machineで外付け自動バックアップ。
- Appleの“バックアップ方法まとめ”で複線化(iCloud併用など)。
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ステップ5:偽ウイルス警告・サポート詐欺の“即応テンプレ”
「今すぐ電話」「口座を保護するため送金」等は詐欺の決まり文句。まずは電話しない/金を動かさない。Microsoftの公式も「ポップアップの番号に電話するな」と明記。
Safari(iPhone/iPad/Mac)
- タブを閉じる/強制終了(閉じられない時)。
- iPhone:設定 → Safari → 履歴とWebサイトデータを消去(または「詳細 → Webサイトデータ → すべてのWebサイトデータを削除」で履歴を残してCookieのみ削除)。
- ポップアップブロック・詐欺Webサイト警告をON。
MacのSafariも「履歴とWebサイトデータを消去」でOK。
Chrome(Windows/Mac/Android)
- 閉じられないループは強制終了→再起動。
- 通知を悪用する手口は、設定 → プライバシーとセキュリティ → サイトの設定 → 通知で怪しいサイトを削除。
- セーフティチェック実行(危険拡張や漏洩パス確認)。
Edge(Windows)
- 設定 → Cookie とサイトのアクセス許可 → ポップアップとリダイレクトでブロックON。
- Microsoftはサポート詐欺への警告を公表。番号に電話せず閉じるのが正解。
- (参考)2025年にAI型スケアウェアブロッカーも導入。

小ワザ:ブラウザ別“元に戻す”ボタン
- Chromeを初期化(設定 → リセット→ 既定に戻す)。
- Safariは「履歴とWebサイトデータ消去」で大半の症状が改善。
- Edgeのポップアップ/通知は設定から見直し。
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ここで一息:よくあるつまずきQ&A(超要点)
- 2FAの端末を失くしたら? → 予備コードと回復方法を必ず用意。Googleの回復手順は公式にまとまっています。
- 「通知が勝手に来る」 → ブラウザ通知の許可サイトから削除(Chrome/Edge/Safariの各設定)。
- iCloudバックアップの安全性を高めたい → ADP(高度なデータ保護)を検討。ただし国・環境制約に留意。




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