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非常口のマーク、実は2種類あるって知ってた?

街とインフラ

ショッピングモール、映画館、オフィスビル。
どこに行っても必ず見かける「非常口のマーク」。

正直なところ、
「緑の人が走ってるやつでしょ?」
くらいの認識で生きてきたんですよね。

完全にそう思ってた(^^;

全部同じ意味で、全部同じ役割。なんとなく「あっちが出口の方ね」っていう、ぼんやりした目印。
そんなふうに片付けていたわけです。

でもね。
これ、ちゃんと意味が分かれてるって、最近知ったんですよ。

緑背景と白背景。
この違い、知ってるかどうかで「いざという時」の判断スピードが、たぶん一段変わる。

今回はこの非常口マークの正体を、
小心者代表・キョウが、できるだけ分かりやすく整理してみることにしました。


非常口マークは「日本生まれ」だった

まず、ちょっとだけ歴史の話を。

この「走ってる人」のマーク、
実は海外から輸入されたデザインじゃないと言われています。

日本で生まれた、と言われているんですよね。

きっかけになったのが、1972年に大阪で起きた「千日デパート火災」や、1973年11月29日に熊本で起きた「大洋デパート火災」といった大型店舗火災。
特に大洋デパート火災では104名もの方が亡くなったとされていて、煙に包まれた建物の中で「非常口」という文字が読めなかった、という話が伝わっています。

そこで気づいたわけです。
文字はダメだ。絵じゃないと。

煙の中で、暗闇で、しかもパニック寸前。
そんな状況で漢字を読ませようとしてた、っていう発想自体が、今思うと結構厳しい(笑)

この反省から生まれたのが、今の非常口ピクトグラム。
1979年に公募が行われ、原案は小谷松敏文さんが選ばれたとされています。そこからグラフィックデザイナーの太田幸夫さんが中心となって整え、1982年1月20日に消防庁告示で正式採用された、という流れだと言われています。

そしてこのデザイン、1987年にはISO 6309として国際標準化機構(ISO)でも採用され、世界中で見かけるピクトグラムの「原型」になったとも言われています。

日本、こういう地味で大事なところは本気出すんですよね。


一番大事な話:緑と白は役割が違う

ここからが本題。

非常口マークには、大きく分けて2種類あります。
配色がパッと見そっくりだから区別されにくいんですが、設計思想は別物なんですよね。

① 緑背景のマーク

背景が緑色で、人のマークが

これは何かというと――

「ここが非常口です」
つまりゴールを示すマーク。

ドアの真上に付いてるやつは、だいたいこれ。

ゲームで言うなら「出口」「クリア地点」。
このマークの下に立てば、扉を開ければ外に出られる、という意味。

② 白背景のマーク

背景がで、人のマークが

これは――

「非常口はこっちですよ」
つまり道案内のマーク。

廊下の壁、階段の踊り場、曲がり角。
そういう「進む途中」にあるのは、ほぼこっち。

たいてい矢印とセットで、「あっちに進めば出口あるよ」って教えてくれてるわけです。

まとめると、

  • 白背景=道しるべ(→こっちに進め)
  • 緑背景=ゴール(→ここから出ろ)

この2つはセットで使われていて、白で誘導して、緑でゴールさせる。
ちゃんと役割分担されてるってわけです。


なぜ「緑」なのか?ちゃんと理由がある

「でもさ、なんで緑なの?」って思うじゃないですか。

これ、デザイナーの好みじゃないんですよね。

人間の目の仕組みの話、と言われています。

人の目には「明所視」と「暗所視」っていう2つのモードがあって、暗い場所では赤系の色より緑系の色のほうが明るく感じやすい、という性質があるそうです。

要するに、

緑は、暗闇で比較的見えやすい色。

さらに、火事の現場って赤やオレンジが圧倒的に多い。
炎の色、煙に反射した非常灯の色、警告灯の色。

そこに赤い非常口マークがあったら、たぶん埋もれちゃう。
でも緑なら、炎の色と補色関係に近いので、視界の中で浮かび上がりやすい、という設計思想だと言われています。

色選びまで含めて、
「命を守る前提」で計算されてる。

…部屋のLEDも、非常時だけ自動で緑に光ってくれたら個人的に最高なんですけどね(無理)(笑)


よくある勘違い

ここ、けっこう誤解されがちなポイント。

勘違い① 世界中どこでも同じマーク

実は違うんですよね。

アメリカでは今でも「EXIT」と赤文字の看板が主流の場所が多い、と言われています。

文化によって、
「赤=危険・止まれ」と捉えるか、「赤=重要・目立たせろ」と捉えるかが違うらしい。

ただ、国際標準としてはISO 7010という規格で、緑背景・白人形の「走ってる人マーク」が安全標識として整理されているとされていて、世界的にはこちらが少しずつ広がっている、という流れも聞きます。

安全標識ひとつ取っても、お国柄と国際標準のせめぎ合いがある。
けっこう深い世界なんですよね。

勘違い② 人がパニックで逃げている

あれ、パニックで全力疾走してるわけじゃないらしいです。

「落ち着いて、でも急いで避難する」
その姿勢を計算して描かれてる、とされています。

腕の振り方、足の角度、前傾の度合い。
全部「速すぎず、遅すぎず」を意識して設計されたデザイン、という話が伝わっていて。

適当に走らせてるわけじゃない。
ちゃんと意味があるんですよね。


実際の避難を想像してみる

映画館で映画を観てるとします。

突然、警報。煙。

絶対テンパる(^^;
小心者なので、まず椅子から立ち上がるまでに3秒は固まる自信があります(笑)

その時、廊下に白背景のマークがあったら、

「あ、こっちだな」

進んだ先で、緑背景のマークを見つけたら、

「ここだ!」

白は道、緑はゴール。

これ、頭に入ってるだけで行動が一段速くなる。

普段の生活では「ふーん」で終わる雑学かもしれません。
でも、災害は「いつもの日常の延長」で突然始まるものだったりするんですよね。

備えって、特別な防災グッズを揃えることだけじゃない。
「マークの意味を知っておく」みたいな、ちょっとした知識の積み重ねでもあるのかなと。


まとめ:知ってるだけで助かる知識

非常口のマークって、
普段はほぼ意識しない存在。

でも、いざという時は命に直結する情報を発信してる、ものすごく真面目なやつなんですよね。

  • 緑背景=出口そのもの
  • 白背景=出口への道
  • 緑色が選ばれてるのは、暗闇や煙の中でも見えやすいと言われているから
  • デザインは日本発、世界に広がっているとされる

次に建物に入ったら、
ちょっとだけ天井や壁を見上げてみてほしいんですよね。

「あ、これは道だな」
「ここがゴールだな」

そう読み取れるだけで、
街の見え方がちょっと変わる。

小市民の知識だけど、
持ってて損はしないやつ、ということで。

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