さて! 前回までで、無線通信の基礎――つまり
「電波の世界は物理!距離・速度・電力の三角バランスで決まる」
という最重要ポイントを押さえました。
ここまで来れば、無線通信の“地図”はもう頭に入りかけています。
だからこそ、今回はいよいよ本丸――
無線通信それぞれのキャラの違いを、深〜く分かりやすく暴いていく回です!
というか、正直ここが一番面白い(笑)
世の中には「Wi-Fiが遅い!」「Bluetooth切れる!」「5Gはどこ!?」などなど、 無線通信への“誤解”が山ほどあります。
でも、それは **無線通信が何者かをちゃんと理解していないから** 起こるだけ。
そこで今回は、前回の続きを受けて、無線通信を一つひとつ“擬人化”しながら、 キョウさん流にとにかく“直感で理解できる”ように徹底的に深掘りしていきます。
今回分かること
- Wi-Fi/4G/5G/Bluetooth/LPWA の設計思想の違い
- なぜWi-Fiは家で最強なのか?その裏にある技術
- なぜBluetoothは音飛びしやすいのか?本当の原因
- 5Gの「速い」「届かない」の矛盾ポイントの正体
- LPWAがIoTの“裏の主役”と言われる理由
- どの通信がどんな仕事に向いているのか?完全に理解できるチャート
今回を読み終えるころには、 「あ、あいつ(無線)はこういうキャラだから、これが起きてたのか!」 と全部説明できるようになります(°д°)
無線通信は“キャラが違う”から役割が違う
さて、唐突ですが、無線通信を「戦隊ヒーロー」で例えるとこうなります。
| 通信規格 | キャラ設定(ざっくり) | 得意分野 |
|---|---|---|
| Wi-Fi | インドアの高速戦士 | 動画・ゲーム・大量データ通信 |
| 4G / 5G | 街を駆け回る万能型ヒーロー | 屋外通信・広域カバー |
| Bluetooth | 近距離の“こそっと情報屋” | イヤホン・周辺機器接続 |
| LPWA | 遠くまで歩く忍耐型スカウト | IoT、小容量、長寿命 |
こう見ると、もう「全部違うから使い分けるしかないよね」って一発で分かる(笑)
ではそれぞれのキャラの“本当の姿”を、ここから深掘りしていきます。
Wi-Fi:近距離高速が本領の“インドア最強キャラ”
まずはWi-Fi。 キョウさんも毎日使っている無線通信の王様です。
でもなぜ「家の中では最強」なのか? この答えはズバリ……
固定回線という“太い幹線道路”を背負っているから!
これに尽きるんです。
★ Wi-Fiが速い理由は「帯域幅が広い」から
Wi-Fiの速度を決めているのは “帯域幅(道路の車線数)”。 例えば:
- Wi-Fi 5(11ac) → 最大80MHz
- Wi-Fi 6 → 最大160MHz
- Wi-Fi 7 → 最大320MHz(化け物)
道路が広ければ広いほど、データという「車」を大量に運べるんです。
だからYouTube、Netflix、ゲーム配信、Zoomの画面共有…… ぜ〜んぶ快適。
★ Wi-Fiの弱点:壁に弱い(特に5GHz)
ここは前回の続きですね。
Wi-Fiは 2.4GHz と 5GHz を使っていますが、 5GHzは壁に弱くてすぐに減衰する。
なので、
- ルーターのある部屋 → めっちゃ速い!
- 2部屋先 → なんか遅い…
この理由は単純で、「物理」。
速さを求めた代わりに、障害物への弱さを払っているわけです。
★ Wi-Fiルーターは“家の交通管制塔”
これがまた重要。
ルーターはただ電波を飛ばすだけの装置ではありません。 実は、家中の通信をさばく “交通整理役”。
だから、機器が多くなると、ルーターのCPUが悲鳴を上げます。
↑ルーターはこれら全部の通信をまとめて管理している、という図。
この図の通り、 ルーターは“集中管理”なので負荷が一箇所に集中するんです。
だから、家のネットが遅い時は、
- ルーターの再起動
- チャネルの変更
- 2.4GHz/5GHzの分離
4G/5G:外で無双する“広域万能タイプ”
いよいよ本命の5Gに突入。
ここ、絶対に押さえておきたいポイントは、 5Gは一種類じゃないという事実。
★ 5Gには3種類の“顔”がある
| 種類 | 周波数 | 特徴 |
|---|---|---|
| Sub6 | 3〜6GHz | そこそこ速い。そこそこ遠くまで届く。 |
| ミリ波 | 20〜30GHz前後 | 爆速。でも壁にほぼ負ける。 |
| 4G周波数を流用した5G(NSA) | 700MHz〜2GHz帯 | 広域。速さは控えめ。実質4.5G。 |
だから、テレビCMで「5G!超高速!」と言っている裏側で、 実際の現場では「Sub6 が中心」「ミリ波は限定エリア」という状況になってるわけです。
“5Gの真の姿”を理解するには、この3種類の違いがめちゃくちゃ大事。
★ 4G/5Gは“基地局との距離”が命
Wi-Fiと違って、4G/5Gは基地局という“巨大な交差点”と通信しています。
だから:
- 基地局が近い → 速い
- 基地局が遠い → 遅い
- 建物の奥 → 届きにくい
- 地下 → 弱い
全て物理的な現象。
つまり、スマホの通信状態は “そのエリアのインフラ事情” に大きく依存します。
Bluetooth:“超近距離の過労死しがちな働き者”
Bluetoothは、一言で言うなら……
「健気だけど環境に左右されまくる通信」
です(笑)
★ Bluetoothの真実:電力を節約した結果、電波が弱い
Bluetoothの最大の価値は「省電力」。
つまり、“小声で喋り続ける”通信なんです。
だから:
- ちょっと離れると届かない
- 壁で終わる
- 人混みで切れやすい
これが起きます。
★ 音飛びの本当の理由は「渋滞」
Bluetoothは2.4GHz帯を使うので、 Wi-Fi、電子レンジ、他のBluetooth機器と交通争いになります。
つまり、イヤホンに問題があるんじゃなくて……
単に道路が混んでるだけ(笑)
これを知らないと、永遠に“イヤホン運が悪い人”になってしまう(^^;)
LPWA:少量データを遠くまで運ぶ“忍耐の通信”
最後の主役はLPWA。 これは IoT の世界では欠かせない技術です。
一言でいうなら:
「超遅いけどめっちゃ遠くまで届く」
という特殊型。
★ LPWAのスゴさ
- 1回の通信が超少量(数十バイト〜数百バイト)
- 数km〜数十km飛ぶ
- 電池が数年〜10年持つ
だから、下記の用途にぴったり:
- 水道メーター
- 農業センサー
- 見守りタグ
- 街灯の制御
動画?写真? そんな重いもの送る気は一切ない(笑) 完全に「遠くの仲間に一言だけ伝える係」。
ここまでのまとめ
一言でまとめるとこうなります:
- Wi-Fi → 家の中で超高速。壁に弱い。
- 4G/5G → 外で万能。基地局依存。
- Bluetooth → 近距離・省電力。混雑に弱い。
- LPWA → 超長距離・低速。IoT向け。




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