どうも、キョウです。
夜空で惑星って、だいたい同じライン(あの斜めの道)に並んで出てきません?
「なんでみんな、そんなに足並み揃えてるの?」って、地味に不思議。
宇宙ってカオスの権化みたいな顔してるのに、太陽系に関してはやたら几帳面なんですよ。惑星たち、ほぼ同じ平面(黄道面)にいて、同じ向きに公転している。
バラバラに飛んでてもよさそうなのに、なぜ整列したのか。
結論から言うと、太陽系は「回転」という秩序で、勝手に平たく整理されたんです。
ピザ生地を振り回すと平らになる、あれと同じ。宇宙規模でやってるだけ。スケールの暴力。
まず結論:太陽系が平たいのは「回転するガス雲 → 円盤」だから
太陽系のはじまりは、ガスとちりの巨大な雲(星雲)でした。
これが重力で縮むとき、雲がほんの少しでも回転していると、回転がどんどん効いてきます。
ここで登場するのが角運動量保存(かくうんどうりょうほぞん)。
雑に言うと「外から強い邪魔が入らない限り、回転の勢いは勝手に消えない」ってルールです。
縮むほど回転が速くなる。フィギュアスケーターが腕をたたむとスピンが速くなる、あれ。
回転が速くなると、赤道方向(回転軸に垂直な方向)には遠心力っぽい効果で広がりやすくなる一方、回転軸方向(上下)は押しつぶされやすい。
結果、球っぽい雲が薄い円盤になっていきます。
この「原始惑星系円盤(げんしわくせいけいえんばん)」が、惑星の母体です。

ピザ生地のたとえを、ちゃんと物理にするとこうなる
「ピザ生地を振り回すと平たくなる」って話、たとえとして便利すぎて、つい雑に言いがちなんですが。
ここ、ちゃんと中身を言うとポイントは2つです。
(1)回転は“向き”を決める:回転軸ができる
回転があると、「この向きが軸です」という方向が勝手に決まります。
以後、物質はその軸を中心に回るのがいちばん自然(エネルギー的にラク)になっていきます。
人間の組織で言うなら、軸がないチームは地獄です。全員が好きな方向に走るから衝突しまくる。
宇宙も同じ。軸があると、全体が“その軸に沿って”片付いていく。
(2)衝突と摩擦が“上下のバラつき”を消す:ならして薄くする
円盤の中では、ガスやちりが無数に動いてます。
最初は上下にも、斜めにも、けっこうバラバラに飛ぶ。
でも、ぶつかる。こすれる。エネルギーが熱に変わって抜ける。
この「抜ける」が重要で、上下方向のムダな動きは、衝突・摩擦でどんどん減っていきます。
すると何が起きるか。
上下に飛び出す動きが減って、真ん中の平面に集まる。
円盤が“薄く”なる。
空気を読まない上下運動は、ぶつかって失速する。
宇宙、意外と同調圧力が強い。僕らの会議より強いかもしれない。

「同じ平面」ってどれくらい?数字で見る“ほぼ整列”
ここで大事なのは、「完全に同じ平面」ではないってこと。
でも「ほぼ同じ」と言っていいくらい近い。
惑星の軌道が、地球の公転面(黄道面)からどれくらい傾いているか(軌道傾斜角)を並べると、雰囲気が一発で分かります。
| 天体 | 黄道面からの傾き(軌道傾斜角) | ひとこと |
|---|---|---|
| 水星 | 約7.0° | 内側ほど“揺れ”が目立ちやすい |
| 金星 | 約3.39° | けっこう整列 |
| 地球 | 約0° | 基準面(黄道面の定義) |
| 火星 | 約1.85° | ほぼ平面 |
| 木星 | 約1.30° | 巨大だけど整列 |
| 土星 | 約2.49° | リングの派手さに反して軌道は地味 |
| 天王星 | 約0.77° | 自転は寝てるのに、軌道は素直 |
| 海王星 | 約1.77° | 外側でも整列を維持 |
| 冥王星(準惑星) | 約17.2° | はぐれ者代表 |
この表を見ると、「惑星はだいたい数度以内に収まってる」って感じが掴めます。
だから夜空でも、惑星たちはだいたい同じラインに集まって見えるわけです。

黄道面だけじゃない:太陽系には“真の基準面”もある
ここ、ちょいマニアックだけど、知ると気持ちいい話をします。
黄道面は「地球の公転面」です。分かりやすいから基準にしてる。
でも、太陽系全体としての回転の“合計”で決まる基準面もあります。これが不変面(invariable plane)。
不変面は「太陽系の全角運動量ベクトルに垂直な面」。
言い換えると、太陽系の“総合的な回転の向き”で決まる、いちばんブレにくい平面です。
そして、この不変面は黄道面から約1.6°くらい傾いています。
「同じ平面って言っても、基準の取り方でちょっとズレる」っていう、宇宙のあるあるです。
例外がいるのも、むしろ自然:はぐれ者たちの言い分
「じゃあ、なんで冥王星とか彗星は傾いてるの?」ってなりますよね。
宇宙も人生も、例外がいるから話が面白い。
冥王星:後からの重力ゲームで、軌道がかき回された
冥王星は黄道面から約17°も傾いてます。
外側の世界(カイパーベルト)は、巨大惑星の重力の影響や共鳴(リズムが噛み合う作用)で、軌道がかき回されやすい。
“最初の円盤の記憶”が、少し薄まってるんです。
彗星:そもそも出身地が別世界(オールトの雲とか)
彗星の中には、黄道面なんてお構いなしに、いきなり変な角度から突っ込んでくるやつがいます。
あれは、太陽系の外縁にある球状っぽい領域(オールトの雲みたいな場所)から、重力で蹴られて落ちてくるイメージ。
最初から“円盤の同僚”じゃない可能性が高い。
つまり、太陽系が平たいのは「生まれ」が円盤だから。
そこから外れるのは「その後の事件」や「別ルートの出身」だから。
よくある誤解:太陽が“引っ張って平らにしてる”わけじゃない
ここ、初心者がハマりやすい落とし穴なので、先に潰します。
誤解1:太陽の重力が、惑星を平面に吸い寄せている
太陽の重力は基本的に球対称(どの方向にも同じように働く)です。
「平面に引き寄せる重力」があるわけじゃない。
平たいのは、最初が円盤だったから、その円盤から惑星が育ったという“初期条件”の話です。
誤解2:惑星は最初から今の場所で生まれた
惑星形成は、場所の引っ越し(惑星移動)が起きうる世界です。
ただし“平面っぽさ”は、円盤という舞台装置が強すぎて、わりと残りやすい。
誤解3:「同じ平面」=「一直線に並ぶ」
平面上にあることと、一直線に並ぶことは別です。
一直線は“たまたま同じ方向に見える”見かけの話。平面は“軌道の幾何”の話。
ここをごっちゃにすると、SNSの宇宙ネタで迷子になります。

宇宙の話を、こっそり生活に持ち帰る:回転は“自分の形”を整える
キョウ的に、この話でいちばん好きなのはここです。
太陽系って、最初はカオスでした。
ガスとちりがバラバラ、熱い、荒い、うるさい。宇宙の大掃除前。
でも、回転があるだけで、勝手に秩序が生まれて、平たい円盤に落ち着く。
ムダな上下運動は衝突で消えて、みんな同じ面で回りはじめる。
これ、日常にも似てると思うんですよ。
- 毎日同じことの繰り返しで、人生が停滞してるように見える
- でもその“回転(ルーチン)”が、実は自分の形を整えてる
- 余計な摩擦やブレが削れて、やっと自分の「面」ができてくる
もちろん、ルーチンが全部正義って話じゃないです。
回転軸がズレてると、ただの空回りで終わる。
でも「ぐるぐる回ってる時間」を、完全にムダだと決めつけないほうがいい。宇宙が証明してるから。
まとめ:太陽系は“回転する片付け魔”が作った
- 太陽系は、回転するガス雲が縮んでできた
- 角運動量保存で回転が効き、上下が潰れて円盤になる
- 衝突・摩擦が上下のバラつきを消し、薄い円盤が完成
- その円盤から惑星が育ったので、惑星はだいたい同じ平面にいる
- 傾いてる天体は、形成後の事件や別出身の可能性が高い
宇宙は混沌の象徴みたいな顔をして、やってることはけっこう合理的。
「回転」という一本の軸で、46億年スケールの整理整頓をやりきってる。

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